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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
天啓がありまして
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- C 1087話 かつては、2 -

 本土から蒼を追って、危ない子が来た。

 蒼と遊ぶためならば自作自演の抗争もプロデュースする。

 はっきり言えば、ネジの飛んだ子。


 見た目は美少年だけど。

 密着したわたしが断言しよう!

 彼女から『あなたは本当に失礼な人だ』と言わせたこのセリフ。

 密着したら確かめる。

 股間を気が済むまで弄り倒し、指も入るとこまで挿入させた。


 マジ、女の子でした。

 

 付いてるかなあと思ったんだが。

 単にハスキーな低音ボイスだっただけで。

 喉仏は気のせいだったんだね。


 めんご、めんご。


 ついで。

 そう、失礼ついでに、だ。

 挿入した指をくんくん嗅いでみた。

「うあああああ!!」

 千本松原の悲鳴。

 別にナイフとか物騒なもん持ってるわけじゃないし。

 弄ったんなら、そりゃまあ、ね。

 確認するよね。

 あじ、は見ないけど。

「な、なめ舐めんなよ!!」


「匂いはまあ、ちょっとエッチな感じだけど」

 年頃だから、ね。

 どっちに好意を持ってるか。

 そりゃ一目瞭然だ。




 あおいを振り向かせたくて、彼女は様々な手札で追い詰めようとした。

 が、悉く裏目に出たのか。

 あるいはソレで良かったのかもしれない。

 バカを地で行く青春の甘酸っぱさか。



 蒼のからの視線を、わたしで回避する千本松原。

 焦れる蒼と恐怖に涙する、わたし。

「どうです?! 攻撃、出来ませんよね!」

 それは同時に。

 千本松原も持久戦に入っている。

 だって()()()を突き出してるだけ。

 反撃するきらいがない。


 暫くの膠着状態に新風が。

 アレだ。

「ちゃーす! マンドラゴラ持ってきたよ~」

 奇妙な人参を数株持ってきたマルがわたしたちの背後に立つ。

「さあ、マルちゃん()()()おしまいなさい!!!」

 蒼が他人を使う?!

 ちょっと信じられなかったけど。

 バーサーカーなオーラがいつの間にかに消えていて。

 マルが千本松原に飛びついてた。

「こら、ガキがくっつくな! 乳臭くなるぅ! 嫌なんだよ、ガキが」

 千本松原おまえも大概だぞとは言わないでおく。

 こうして、危ない子はもっと危険な子によって静止され。

 蒼の下におでんの具のような、つけ揚げウインナーっぽくす巻きにされた。

あおいが欲しいのなら正面から来い! 受け止めてやるとは言わないが。清々しくさっぱりとフッてやったのに。そうすれば未練がましく人工島ここまで追ってくる事も、しなかったのだろ?!」

 まあ、そうだろうなあ。

 いあ、そうかな。

「一度は諦めたんですけど。拒絶されるたびに燃える恋もあると思って」

 うん。

 恋って認めちゃってるんだ。

 そこは正直凄いわ。

「蒼の同人誌を買い漁って、創作志向がBLから百合へ流れてるのを知ってもう、我慢の限界に」

 うーん。

「マンドラゴラの塩焼き食べる?」

 そうだ。

 マル、こいつが居たんだ。

 人参のようだが人面の、狂気に満ち、苦悶の表情の頭部っぽいのが並んで刺さった串がある。

 これを凹んでる千本松原に串に刺していた。

 オイっ!!

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