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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
天啓がありまして
2221/2360

- C 1075話 文化際・ダンジョントラベラーズ 5 -

 普通科の出し物は、男子学生のコスプレ・メイド喫茶や。

 女子学生のホストクラブなんかで、ちょっとドキドキさせられたけど。

 魔法科こっちは平常運転のようだ。


 いい意味での、だよ。


 さて。

 マルを追うならエリザさんを探せばいいと。

 この学科の特徴のようだ。

『友達だったんぢゃないんかい!!』

 うーん。

 連絡は取れてるんだけど、約束の地に行ってもさあ。

 ガジェットに謝罪メールが来て――「ごめーん、今、手が離せなくてー」とか。

 ニアミスのような気がしてねえ。

『ダメじゃん!』


「ダメじゃん」

 蒼さんからも天使と同じことを言われた。

 マルを追うことを辞めると。

 あおいとやりたい事が見えてくる。



あおいは戦士の申告です!」

 ARデバイスを装着した彼女の職業は重戦士。

 左腕にラージシールドを装着して、アマゾネスっぽい逞しさが見え隠れする。

 露出の方は、マイルド。

「えっと、蒼さん?」


「は、い?」

 不思議そうに返答。

 一応、ジャージの上から装備品を装着しているんだけど。

 こう。

 貸し出されたファミリアによるホログラフィックは、リアリティで視覚がマヒするような感覚がある。

 つまりガジェットのスイッチをオフにすれば、着衣しているのに、だ。

 ファミリアを通してみた世界のあおいは、その。

 目のやり場に困るのだ。

「こ、腰の紐、そ、そんなに下げて、そ、そ、そ、」


「大丈夫ですよ!! この紐はニセもので魅せるだけのものなのです! あと、こっちの肩紐は透明なものを使ってて、天心こころさんほど重くはない蒼のですから、弾け飛ぶことはないと思います!」

 ふむ、ふーむー。

 いあ、そうだと思うけどさ。

 防御力とか数値的には?


 そういう心配も必要はない。

 めっちゃ裸にちかい装備品は何故か、防御力が高く設定されてあって。

 悪意さえ感じる。



 いや。

 まあ、パートナーの柔肌が見れるのは、いいことだよ。

 誰かに見せつけてやるというへきはないけど。

 理解はデキる。

 それは、裏を返せばあおいも同じだった。

天心こころさんは、治癒と補助魔法お願いしますね!!」

 おっと。

 そう、か。

「――で、衣装ですけど」

 蒼に選んでもらったのが、バニー・聖女。

 ハイヒールに網タイツ、水着のようなレオタードで頭飾りにウサ耳フードが付く。

 待って、待って。

 えええ?!

「武器は、こん棒にしますか? それとも素手?」

 素手?!

 それ、後衛じゃなくなるよね。

「ま、まあ、はい。天心こころさんの性格だと後ろで、引き籠りは似合わないかなあと」

 いや。

 たぶん似合うと思うよ。

 ちょっと前までは、引きこもり上等な出席日数がヤバイこだったし。

『いえ、現在進行形でヤバイ子ですよ?! 天心こころさん』

 天使は黙ってようか。

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