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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
天啓がありまして
2214/2361

- C 1068話 文化際・爆ぜろ、わが身 2 -

あおいに妙案があります!!」

 そう。

 彼女も大概に、わたしを、()()()()()の好きだよな。

 ひらべったい布団の中で。

 耳たぶを甘噛みしてくるし。

 見えないように、後ろ髪の下にキスマークを残す。

 悪戯っ子だ。


 で、初対面の時では想像が出来ないほど。

 わたしが押されっぱなしである。

「デザイナー氏、妙案とは?!」


「炎の中で、ワンピースが溶ける演出はどうでしょうか!! 天心こころさんが浄化されていくシーンは、戒心のような雰囲気があって。NTRは手段だったけど、実は悪女かのじょの飢えは満たされていたんだってシーンに繋がらないでしょうか!!!!」

 拳に力が入ってる気がする。

 演出家も頷き、脚本家のオタクが戦慄してる。


 だが、服が溶けるんだよな?


 それ、また。

 蒼は小声で『天心こころさんの柔らかいところは私だけが知ってますから、平気です!』と。

 いあ、それはそれでハズいです。



 リハーサルと称して、

 ホログラムと、マネキンが用意されて。

 人形には肌色の水着が宛がわれてた。

 一応、そこに。


 わたしのアバターが重ねられて――もう、この映像だけで良くね?

「臨場感がないです!」

 あおいに怒られた後に。

 脚本家のオタク集団からも、

臨場感リアリティがない! いいですか? 二葉ふたば氏。こう、炎が上昇気流を生み出し、髪や服が燃えながらふわふわと上がっていくシーンには、悪に堕ちてた彼女の魂の救済ってテーマが眠ってるんですよ!!!! そこで神々しく天に招かれるような煌びやかさとか、そんなのが加わって...」

 こぼれる()()()と僅かな布面積で、だ。

 見えるか、或いは見えないかって情景を観客に与える。

 男親はソワソワし。

 女親はハラハラする。



 お前ら、アホだろ。

あおいはドキドキです!」

 うん、知ってた。


 わたしの身代わりのマネキンだが、な。

「燃えてるんだけど、何故に?」


「当たり前のこと聞くなよ、二葉氏!! いったん、燃やしてみて臨場感あるエフェクトの採取が必要だと思わないか?! このあと2、3体は燃やして... そのあと氏も燃やしてみて検証に入る!!!」

 ちょ、わたしもかよ。

 いあ、まて。

 わたしは燃えたくないんだけど???

「大丈夫、ポーションと治癒士のみなさんはスタンバイに入ってる」


「そういう意味じゃないだろ」

 あおい氏からも説得を。

「活きがいいのは分かったが、灼ける肉の匂いは押さえておきたいんだ」


「へい、あおい、了解です!!」

 わー

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