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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
天啓がありまして
2202/2361

- C 1056話 もう、次から次へと... 1 -

 さて異文化交流という人工島主催。

 大文化祭ってのが真夏か?!ってくらいギラついた太陽の下で開催する運びとなった。

 いつもの恒例行事なのに。

 5月のあたまで赤道直下へ移動した意地の悪さ。

 合同文化祭なので、スタッフの殆どが年頃の少年・少女ともあって。

『額に汗は健康的だと思いますよ?』

 健康的だと?!

 これが?


 わたしの“おっぱい”が重力に逆らえず、ひっぱられてる()()()に好奇の目が集まってた。

 もちろん、みな直視はしていないけど。

 あ!おっぱいだー!!!

 ってガキに言わせる、父親たちも。

『はいはい、肩の力を抜いて。ため息ついてみますか?』

 天使がいつになく優しく感じられる。

『天使はいつも優しいですよ』

 ひとつ、ふたつ息をいて、誰かのカバンに座り込んでた。

 スカートの下はジャージのズボンで。

 いつかのヨレヨレのアレ。

『そんなに見られるのが嫌なら、ちゃんとしたサイズのブラ買いましょうよ!!』

 ああ。

 気のない返事をして――

「ノーブラなの!!?」

 でわたしの懐に飛び込んできた小動物がある。

 来たか、マル。

 ぷにぷにの頬を挟んでやりたいと思うのだけど。

 こいつも小動物としての愛らしさがあって。

 あおい同様に許せると。

 いや、これは調子乗るタイプだった。

「ノーブラじゃない!」

 食いつく視線を感じて咄嗟に胸を腕で覆った。

『そんなに大きな声で言えば...』

 天使にも飽きられたが。



 天使の取り直しにより、マルとエリザさんふたりには理解してもらえた。

 ただし、わたしの“おっぱい”ハンティングしている連中は未だにアップデートできていない。

「あの子、あんな大層な実を持ってて――ねえ、聞いて」

 おいおい。

 広めるなよ、糞ババアどもが。

『お口、悪い子はメっ、です。メっ!!』

 天使が煩わしい。

「誤解解かないの?」


「解けないだろ、ああもバカでかい声で質問してきた、マルのお陰で。今んとこサイズが合ってないせいもあって、自由にぶらんぶらんと動きやがるこの駄肉をさして――実は、ネット注文でDカップにしたつもりが、Eサイズの深い方買っちゃいました、なんて言えないよ」

 言ったじゃんってマルからの突っ込みだが。

 そこは華麗にスルーしよう。

 まず、普段はもっとぎゅーぎゅーのを買っておく。

 で、不摂生してたら肩紐が千切れて吹き飛んで、あたしがカップから零れ出た。

 あれはマジでびっくりした。


 Cカップの深い方を買って、こう上から押し込んでたんだけど。

 ぱーんっ、

 ぱきぃ

 ばよよよ~ん

 ってな擬音が、わたしの中で鳴り響いてた。

 流石に体調不良で、休んでしまったけども。

 ブラ調達休暇だと思えば。

「で、結局、こう。その...あってないと(マルが何度も視線を上下させている)」

 おっぱいを見て、上目遣いになって、おっぱいに戻る。

 ああ~

「落ち着かない」

 素直な気持ち。

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