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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
天啓がありまして
2185/2359

- C 1039話 天使と同居します 2 -

「おひょひょひょ~ 受肉ははじめての体験ですが!! いや、あなた自慢のおっぱいしてますね。いや、これは気持ちいいの一言ですよ。乳〇の先を擦ると少しヒリヒリして痛い方ですけど、ね。慣れるとこれでもオーガニズムに達すると、本に書いてありました!!!」

 自慢というか。

 いや、大きく育ちすぎて正直、うっとうしい。

 仰向けになると肺を圧迫するし。

 左右に垂れて引っ張られる気がする。

 重力の井戸に魂が引きずり込まれるような――

「それ、かなり前のTVアニメの引用ですか?」


「知らないよ、そんなことはどうでもいいから揉まないで!! いあ、マジで揉むな...〇首が勃つから」

 やめろっても聞きやしない。

 だけど、なんだろうなあ。

 こいつとの会話が楽しくて仕方ないっていうか。

 飽きねえけど。


 そんなんでいいのか。

 そもそも洗面所に何しに来たよ?

「なあ、忘れてたことがある」


「おしっこですか? うん...」


「ちがーう!!」

 おめぇーなあ、女の子がどうのって言っといて。

 そこ、デリカシーがねえのな!

 こ、んにゃろーがっ。

「じゃ、生理、きました?」

 股下を必死に見てる。

 いあ、覗いてる。

 めくってる...

「おい!」


「はい?」

 ったく。

「遅れる」


「えっと、周期が?」


「其処から離れろよ! 不摂生してるからカレンダー通りぢゃねえよ!! 言わせんな。わたしの登校が、出席日数が怪しくなるから...つまり、その、シャワーを浴びて...だな、小奇麗にして学校がっこに行くんだよ!!!!」

 察しろ、馬鹿が。

 目の前の天使が顎下に両手を当て。

「やだ? 臭うんですか?」

 ちげぇーよ。

 それがエチケットだろがよ!!!



 つうか腹が立つ。

 いや、何に怒ってるってわけじゃないけど。

 わたしに天使の翼が生えてんなら、だ。

 飛べても不思議じゃねえだろって... 話だなあ、これが。

『これ、普通の人には見えませんから。ワイヤーアクションしている女子()生が、急に現れたような衝撃インパクトを通勤、通学中の人工島みなさんに目撃されて、たぶん酷い目に合うと思いますよ? 天界こちらでも極力、ネットの海に上がった投稿にはモザイク掛けていきますけど』

 ちょ、ちょっと待て。

 JK捕まえて、だ。

 どこ伏せ文字にしてんだよ、中でも大でもねえよ、高でいいだろ、其処は!

『えー』

 つか、天界ってとこも上がったら消してくれよ。

天心こころさんは欲しがり屋さんですか?』

 ニマニマすんな。

 ちくしょー。

 なんかリズムが崩されるなあ。

「欲しがってねえよ、気遣いだ、気遣い」

 天使の姿は他人には見えない。

 それも言ってほしかったね、そん時は。

 斜め上に怒鳴ってる少女がいるってちょい話題に上り、そんでベターな流れだけども。

 曲がり角に差し掛かったところで――




 運命と、わたしが衝撃の遭遇を果たす。

 よくある流れさ。

 食パン口にくわえて、他人とぶつかるシーン。


 わたしのは...

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