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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
人工島の寄宿学校
2182/2359

- C 1036話 えぴろーぐ -

 いつもの変わらない長閑のどかな日常が戻ってきた。

 ただし、この数か月で大きく変わったことと言えば、エサちゃんが通ってる奇妙奇天烈な学校に。

 まさかボクまで在籍するとは思わなかったことだ。


 嘘から始めた学園生活。

 魔法科と言っても、さすがに現実的ピンとは来ないけど。

 ファミリアのスイッチをONにすると、目の前には広大な七王国時代の世界が広がる。

 どこまでも豊かな草原の向こう。

 ずぅっと、ずーっと丘むこうへ視線を奔らせると、

 光り輝く白亜の城が――かの有名なるキャメロット城。

 ボクらの次なる相手は、騎士王とその従騎士たちってとこだろうか。

 いやあ、マジかあ。



 個人的には円卓の話は、わりと好きだ。

 時代的にリアルに切り抜くと。

 さすがにファンタジーのベールで包むにはちょっと、殺伐というか。

 顔を背けたくなる。


 ウーサー・ペンドラゴンは、さる豪族と国境線を巡って戦い――王国から逃亡した敵の居城で妃とまみえる。戦勝国の王と敗戦国の王妃の遭遇は時代を動かし、歴史も紡ぐ... ウーサー王の嫡子アーサーの誕生である。

 くぁー、下種な奴らめ!!!

 物語は好きだけどさ。

 王妃を置いて逃げた王の居ぬ間にNTRするウーサー。


 別の物語では、王妃の夫に魔法で姿を変えて――

 やっぱり男の願望を叶えるというNTRものなんだわ。

 どっちも可哀そうな王妃イグレインさん。


 少し前の小説なら『死に戻ってきた王妃は、傍若無人な男どもに復讐します!!』なんて長文タイトルとテンプレで、胸をすくようなもんになってたと思うわ。さすがに酷過ぎるだろ、この下半身脳の奴らめ!!

 ま、魔法学園ここのAIは。

 そのあたりは触れもしないだろうけども。

 ブリタニアの統一を目論む悪い王か、或いは、攻略対象の光の王といった扱いかな。

 ベタなきがするけど。


 なんて思ったりすると。

 首筋にチリっと電気が走る。

 だから制裁はやめろと、何度言えば。



 唐突なのか、或いはシナリオによる出会いなのか。

 神学科の生徒会長さまが、ボクら魔法科の講堂へ来られた――眉目秀麗にして、長身、いつか前のボクらの学年にもイケメンな学生がいたけども、彼はカメラ映えのする作られた偶像だった訳だけども。

 神学科の会長さんは、絵画の中から出てきたような雰囲気だ。

「ファミリア、どちらでも。(なんか知ってて苦笑したような気がする)わたしを見てくれても構わないが、話だけでも耳はこちらに向けておいてください」

 おっと、こいつもモデルなのか?!

「魔法科の皆さんの一部が定員割れを起こしていると、学園長から泣きつかれまして(前髪を巻きながら)。わたしたちがひとつ、ひと肌脱いで差し上げようと...そういう話になりました。魔法科こちらの生徒会とも話がついていますので。(右の指は胸に突き立て、左腕は天を仰ぐよう)一緒に勉学に励むとしましょう!!!」

 イケメンによる『よし、俺についてこい』宣言だ。

 これ、えぴろーぐの筈なんだが。


 なんで、これからだー

 じゃないんだよ。

 おもいっきり延長線じゃんかよ...

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