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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
人工島の寄宿学校
2098/2356

- C 958.7話 闇夜にお邪魔しますね -

 人工島へのアプローチにはいくつかあるけど。

 飛行場を利用する場合が正攻法だろうか。

 ただ、規定航路から外れることが殆どの人工島ここは、()()なんてのは意味がない。

 近くを飛んでいる航空機に対して、割り込み通信を行い。

 着陸する意思があるのかどうかを確かめる感じが多いのだ。

 ゆえに、人工島「倭島やまと」は幻想郷なんて言われてた。

 単なる皮肉である。



 いくつかあるアプローチの中でこちらは不法侵入。

 見つかれば間違いなく強制退去させられるし。

 場合によっては、お縄になるだろう。


 超高高空になると、外気温は氷点下へ。

 雲の中を飛びすぎると航空機の機体表面が、凍結するといわれてる。

 そんな高度で後部ハッチがゆっくり開き。

 吹き込む風に耐圧スーツの表面が白くなっていった。

「準備は万端か? 貴様ら!!!!」

 ぺたんこまな板に、肉付きの薄い腰。

 一見、男の子のように見えるボクがいて――見渡す格納庫に3つの目のようなゴーグルを被った、似たスーツの集団が、3人一組スリーマン・セルの分隊で3個。

 これのスーツの恥ずかしいことは、ただひとつ。

 デブが着ると、よりデブになるという。

 あと。

 キノコのもっこり度合いと、傾き具合がわかること。

 これ、目のやり場に困るんだよなあ。


 ボクだけなら問題はないんだよ。

「マスター! いつでも行けます!!」

 よーし。

 ボクはその時点では、そう思った。


 人工島へのアプローチの方法は一つとは限らない。

 こうやって高高空からスカイダイビングで行うこと。

 問題がないわけではない。

 防衛隊の目から如何にして逃れるかだが。

 そこは現地にいる“ボク”に頼らざる得ないんだけど。

「GO!GO!GO!GO!GO!GO!」

 ボクの号令で、分隊たちが飛び出していった。

 んで、ボクも。

 飛び出した後、母鳥を見る。

 赤色灯がチカチカ光って『健闘を祈る』だってさ。

 雲の闇の中に消えていった。

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