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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
2044/2363

- C 907話 ぴんく☆ぱんさー 2 -

 スカイトバーク王国は、王制だけなら400年近く歴史を刻んだ国家のひとつ。

 ただし、王権がひとつの家に長く受け継がれてたかと言うと、その限りじゃない。

 王権を得て王朝の継続に貢献できる家は、みっつあった。

 アーチペラゴーニュ家は現王国を2世紀ちかく導いている家。

 それ以前では、ビスク公カーディアス家が一代55年導いてた。

 男子の急逝が相次ぎ、呪われた家と蔑まされて以降は、三女の嫁ぎ先だった“アーチペラゴーニュ家”に渡ったわけだけども。

 これもねえ、けっこう怪しさ満点なんだよねえ。

 奸計が疑われたんだけど。


 アーチペラゴーニュ家と対をなし、大富豪でもあるサルヤン公モルヴァン家は女系。

 アーチペラゴーニュが王朝を継いでる現在も、当主は女性が継いでいる。


 まあ、モルヴァン公爵の方も、恐らくはパフォーマンスじゃないかなあと。

 ボクの弟子たる末姫フィズは王家の内情を晒した。

 パフォーマンスねえ。



 さて。

 甲蛾衆のアリスさんは、王宮へ直接向かう前に――ウナちゃんたちとの合流が叶わなかったので、アリスさんの機転によってお迎えとは違った形で、コンタクトを取る必要に迫られた。

 東大陸にある甲蛾衆の拠点。

 グラスノザルツ帝国風ひとつ星ホテル“ゲルリッツ”。

 称号たる『ひとつ星』は、本店が認められた折から掲げている看板であって。

 東大陸にある支店の評価ではない。


 だが。

 貴族邸を改築した3階建てのこじんまりとした屋敷は本店並みのサービスが受けられるよう。

 細心の気配りが細部まで届くよう、心掛けられていた。

「甲蛾衆の神髄は旅籠経営から始まる」

 やや自慢げに語るのだけど。

 アリス自身が経営者であったことは一度もない。

 専ら、副業を徹底的に鍛えているのは妹のスノーの方だ。

 投資などの運用で活動費も工面してた。


 出来過ぎる娘である。

「また、適当なこと言いやがって」

 部屋でくつろぐ3人。

 いあ、総長はシャワーを浴びに行って、浴室で叫んでた。

 どうやら常備されてたシャンプーが...。

 いつも使ってるものと同じだったとかで。

「こ、これどこ情報だよ!!」

 素っ裸で客間にまで、すっ飛んできた。

 足首から下は起毛立つスリッパなんだけど、その上は一糸ない()()()()()()

「ぎゃああー!!」


「わー!」


「見んなーボケぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 騒ぎが大きくなった気がする。

 長髪ウイッグを身につける事が多い、総長だけども。

 素はベリーショートのナイスなボディ。

 揺れる弾む立派なメロンに。

 くびれて丸みの強い腰と茂み。

「やべ、硬くなった」

 呟いたつもりだけど。

 アリスさんに生理現象が来た。

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