台風が去った、去りましたよね?!
現在、これを書いてる次期は。
雨戸の外、風の音が聞こえてますね――ごーって唸る風の聲です。
8月16日、午後零時15分現在。
じっくりと溜めながら進む台風におびえながら、過ごす円ねこさん。
窓枠に嵌った磨りガラスの戸から、漏れる光の優しげなこと。
締め切っているから単に暑くて、蒸してる状態です。
もう、アプサラス体形の密着部分が汗かいちゃってて。
ベタベタもいいところ。
お水使えなくなるといけないから、風呂も入れないしw
ま、早く抜けると良いなあ。
あ。
そうだ...どうせベタベタなんだ。
ちと、ヌイておくか。
1回だけ、1回だけで終わらせるから...教材は何にしようかなあ~
飛び退いたボク。
会計が終わって、清々しい表情のベック青年。
名前は別にあるけど。
ハナ姉の事もあるし、聞かないことにした。
「今はほら、買い出し」
手元の買い物袋を一瞥して。
少しだけ、間が開いた気がした――
「これ無駄になった。って、ほら、マルが這い出てきてるわけだろ? じゃ、あの部屋に行くことも世話を焼くことも...一応はしなくていいって。あれ、そういう事じゃない!?」
知らないよ、何のこと。
ちょっと整理させてよ...
「あ、いやさ。俺も収監されたり、社会奉仕する形で罪を償ったりして来てさ。いや、マジで華にやった事はひとりの人間としても...同級生とか、幼馴染とか、親友としても、その。...っ反省はしているんだよ。で、アルバイトの身だけど会社がさ、世話をしろって」
何を言ってたんだコイツは。
社会奉仕?
いや、会社って。
今過ったのは、ウナちゃんたちのトコだ。
マンションの小奇麗さは聊か。
待て、待て、待て......
「監視付きの特別室になってて、ジェル容器の中や周りには当然、立ち寄れないことになってる。まあ、起きてるマルの傍にだって半径、そうだなあ2メートルがギリっぽいんだけど。傍に寄る事も出来ない...俺、感電しちゃうんだわ」
感電する痛みの具合は10段階で8あたり。
10にすると失神するらしい。
医療行為が必要だとか言ってたか、覚醒させるには。
凄いリスクだな?!
「その表情だと、何か察してくれたか」
セミが鳴いている。
遠くの公園のようだが。
「蝉か...本物だと良いな」
太平洋のど真ん中。
陸地があって山もあって、草木や樹海に湖がある――けど、ここは作り物の人工島。
VRの世界と何も変わらない。
「うん、本物の蝉であってほしいなあ」
「じゃ、帰ろうか?」
その前に、
「ついてくるの」
「この大荷物、マルひとりで持てるのなら...俺は帰るけど」
見ると、ボク一人分の買い物がある。
あー。




