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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1950/2519

- C 823話 皇太后の戦い 3 -

「さあ、特にありませんが。期待は出来ますね、ウナちゃんが大事か...義妹も気にかけて貰えるのか」

 義姉は綴り、

「魔界軍にとってデメリットだけでもありません。逆に考えてみてください...今、聖櫃の精神的支柱が誰と共にあるのかを?!」

 キルダ本人から、

「策士だな」

 って、誉め言葉が吐きだされた。

 いやいや、相当に怒らせた後で、そんな言葉を引き出したのだ。

 ハナ姉とキルダ・オリジナルさんとで戦っても、義姉の勝てる確率はゼロだ。

 例えば殴り合いでも、勝敗に影響はない。


 サシで叶う者など、時間軸の違う本人同士位なものだし。

 魔界ほんごくに残ってる、キルダ・ファイルさんとて、すでに剣星となった彼女とは“いい勝負”が出来るだけだろうって話。

 そんなサシじゃ勝てない相手に喧嘩を売る。

 買って見せたキルダさん。

「だが、義妹には魔術の才はあっても...腕っぷしは大したことないのでは?」

 ふふ、よくわかっていらっしゃる。

 ボクも短剣術くらい齧った程度なら、スキルで少し。


「問題ないでしょう。魔術師ガンド殿がこちらに居られるので、未来視の魔眼のような先読みスキルは、誰も持っていません。仮に騎士のような()()()、私たちの障害になり得るかどうか」

 真似事って。

 流石に数で来られたら、ボクでも。

「歴戦か」


「裏切る事もあるのか?! ハナ殿は」

 魔術師が身構えてるけど。

 他の騎士とくに、熾天騎士セラフィムナイツは少し趣が違ってて。

 わりと冷静に、ハナ姉の一挙手一挙動をみてる雰囲気だ。

 過剰に反応することは無かった。

「魔術師。なんつうか、こまけぇ事は分からねえが...」

 アーサー卿として騎士団を纏めるリーダーは、無性に脇を掻きながら。

「あいつらは、よ。今、交渉中なんだとおもう、...っぜ?!」

 脳筋は黙っとけと、魔術師に吐き捨てられてたが。

 副総長のヴィヴィアンと、モルドレッド卿も納得したようにハナ姉を支持した。

 女同士の裸の付き合いも満更じゃない様子。



 布哇浮島の撤収作業は、総長の主導で進められてた。

 ハナ姉や魔術師の指示はなく。

 普段は、政治に関与しないメルリヌスらしからぬ行動であるという。

「らしくないって事?」

 ボクがいう事ではないが。

 使徒騎士アポストルナイツ出身のパーシヴァルというおっさんから聞いた。

 丁度、昼時なので“おっさん”が朝に打った“うどん”を食してるとこ。

 器はなんつうか“聖杯”って。

 どんぶりだと思うんだけど。

 ステータスデータ付きのネームドアイテムは久しぶり過ぎる。

 内容は、こうだ。


 “聖杯”で食した()()には鎮静効果と、治癒効果があるのだという。

 ふむ。

 不老不死なんてあったら戦争が起こりそうな予感しかない。

 まあ、何個もあるみたいだし。

 量産品なら破格かも。

「基本、ぐーたらだからな」

 メルリヌス、彼女の一片はボクの扱いで知ってるけど。

 どうも似た者同士に思えてきた。

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