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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1925/2354

- C 798話 城州王と反乱軍 8 -

 さてさて、現実だ。

 とにかく現実を見るよ。


 浮島制圧は怒涛の電撃作戦で行われた。

 当然、その指揮も魔術師に由る、チート並みの先読みだった訳で。

 まさに彼が居たから成功したと言っても過言ではない。


 そうなると。

 浮島の捕虜の数も膨大になる。

 陸上の治安部隊に、地下施設の保安部隊、総勢5000人近い人々が投降させられたわけ。

 その内、一時的に忠誠が買われたものは除外するとしてだ。

 大半は投獄されてた。


 さて。

 誰が焚きつけたのか。

 決まっている、一緒に囚われた“白服”の連中だ。

 なぜ、始末しなかったのか。

 始末する適当な言い訳が無かったとか、そういうものじゃなくてタイミングが悪かった。

 これらの反乱を先読みしてた訳じゃない。


 が、潔く投降すれば――「活路は見つかるだろう」っていう、ヴォーティガン卿からの助言に従っただけだ。白服の造反は鎮圧されると、見越してたようだ。

 城州王には先読みで見通せるわけではないが。

 およそ、幾重もの経験と言う肌の感覚がある。

 介入されないよう、いくつもの布石を打ってた訳だが。



 通路の対面になる場所に出城を置く。

 そこにロッカーや机などを積み重ねて、防壁とした。

「通気口からガスが流れてくる可能性もある。防塵マスクや酸素マスクなどを駆使してでしか、凌ぐことはできない。しかし、幸いにも3Dプリンターがあった」

 何故か。

 手当たり次第に技術漏洩しているようだ。

 与える時代を間違えると、戦争どころの話ではなくなる。

 世界が一瞬で消え去るかも知れないのだ。


 そうしたリスクを知らない筈は無いんだけど。

「ま、今、ここで追及するのは無意味かもしれません」

 ホーリーナイツから、指摘された。

 確かにとモルドレッドも頷く。

 3Dプリンターがあるから、対毒マスクも員数分作ることが出来る。

「この問答が無意味で無いことは祈りたいな」


「そうですね」

 と、残して。

 通路側で破裂音。

 スモーク弾を放ったっぽい。

 手りゅう弾のようなものは彼らも使えない。

 だって、守備隊も医療区で傷を癒したいからってのもあるけど。

 ここ、浮島の水線下なわけで。 


 壁に傷でもついたら...

 水圧に耐えられるかどうか。

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