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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1893/2354

- C 766話 マリアナ群島 追撃戦 6 -

「確かに理論上では、です。でも、だからといって希望がないとも言えないのです......大精霊炉の連続運用試験をしていない。正直、怖くて出来なかったといのもあります。(対面の親王がやや不思議な表情にある、恐らく()()という単語が気になっているよう)...つまり精霊とは、星のエネルギーとか、マナ、魔力的の何かが物質化しているモノを指しています。生物のように()()が豊かで、接し方ひとつで大惨事にもなる危険な存在。と、聖櫃わたしたちは定義したのです」

 力説ありがとう。

 ボクの場合は、人格を与えたのは()()()がわの都合だと思ってる。

 そうでもしないと怖いんだもん。


 神がかった、とか。

 奇跡に理由をつけるのと同じ理屈だろうか。


「その、あ。大精霊というのが」


「風属性の大精霊から力を分けて貰う代わりに」

 これは魔獣や、悪魔の契約と同じことわりに基づいて、ゲージに飼われるペットのよう。

 召喚術式の基本は隷属させる事。

 対等や力関係に上下があったら、そもそも拒否されるだろ。

 誰も見知らぬ土地に行きたくはないのだ。


 力ある存在であっても。

 それを無理に従えさせるのが召喚術である。

 ま、少なくとも...


 過去の旧時代文明は、あっちこっちで強制召喚しまくった。

 呼ばれる者に拒否権がない。

 トイレの中だろうと、入浴中だろうと、或いはベッドの上でハッスルしている最中でも。

 呼ばれたら隷属呪文が課せられる、地獄。


 だから滅んだとも。

 おっと...

「――大精霊には、かなりのストレスにあると思いますが、アレの興味を引き続ければ――」

 飽きさせないって凄いけど。

 常に新しい発見を促し続けるよう対話しようとする根気にも、賞賛の拍手を。

 阿保らしい。

 結果的には()()()()()が出てる。

 出目の悪さは、ランスロット卿のよう。

 湖の乙女という名からしてだが。


 王の妃に恋をして、

 NTRよろしく連れて逃げる際に、友や弟子を殺していった。

 そんな不運な男の話。

 いや、彼の脳は下半身にあった説。

「では絶望的では、ないのだな」

 うん。

 まあ、絶望のソレは回避できた。

 ボクの技術で...。


 今も小精霊を強制召喚して、プチ殺して回っている。

 仮に妖精界なんて座があったらば。


 マル・コメという者は“大虐殺者”という二つ名とともに、お尋ね者になってるんだろう。

 いあ、ヴィラン最高!!!!。

 うーん。


 ボクのストレスがMAXになる。



 艦内放送とともに、中規模から成る艦隊全体によく通る声が木霊してた。

 本人は仁王立ちした巨躯の持ち主。

 身長はゆうに3メートルを超え、体重も200キログラム以上。

 脂肪率は低く、筋肉量の多い獣人族。

 たしか...海熊族シーパンダーとか。


 可愛いつぶらな瞳を隠すために、いかついサングラスをかける。

 口に爪楊枝ばりに刺さる竹串。

 トレードマークのよう。

「さあ、諸君!! お祭りに行こう」

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