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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1874/2356

- C 747話 集え、我が猛者ども 7 -

 布哇の騒動は小さくは無かった。

 白服が遺したのは明らかな敵対行動。

「このまま舐められたママって事は、ないんだろ?」

 魔術師ガントに詰め寄る古参騎士。

 聖櫃騎士団は、4人の熾天騎士セラフナイツ、8人の使徒騎士アポストルナイツがそれぞれ“()()()()()”として君臨し、総長と魔術師を支える組織構成となっている。

 これら12人の聖騎士が古参。

 白服として離反したのが修道騎士なんて形で呼ばれてた、現地採用者だが。

 どうにも、右に左へと感化されやすくて困る。



 聖櫃の目的は、

 彼らをかつては導いてくれた“()()”を探しているのがひとつ。

 与えられたロールから人々を解放し、より高度に自由な救済を行うものとしている。

 その救済が今のところは、旧時代の理解不能なる技術の押し売りって事になってて。


 理解できる人々なんて一握りだろうと思う。

 それでも、信念をもって振りかざしてるんだから...




 真に欲する者には、救済を。

 権力の維持を目的とした者へは、破滅が与えられる――この条件は聖櫃がシステマチックに算出しているものではなく、誰かの感情で差配されているところ。

 今のところだと、メルリヌス総長であろう。

 魔術師だともっと冷酷で無慈悲だ。

「舐められた、か」

 いち事象からすると、確かにそんな具合にも見える。

 白服としていや。

 聖櫃の窓口としての実績は十全に示した。

 戦争継続にしても、東洋を()()()()とか思いあがっていなければ、だ。


 権力の中枢でふんぞりかえっていられる。

 それが、慌てて技術の引き出しに手を掛けようとした...つまり。

「つまり、あれらは焦っている!!」

 魔術師の導き出した答え。

 まだ、漠然としている。

 今、もっと確実な実績が必要だと思ったから、古巣にちょっかいを掛けた。

 聖櫃騎士団が単なる技術バカであるならば...


 魔界でみせた、セールスと観測、すぐさま応用と実践で解雇。

 必要であれば現地調達のセールスマンは幾らでも切り捨てる冷酷さのアレは、魔術師の采配だけど。

 白服も()()()()()と考えた。

「焦ってる? 何がってのは...ああ、魔術師の考える領分だな」

 それぞれの熾天騎士が頷く。

「だが、それでも今後、あいつらは余剰武力で迫るな」

 目に見える世界線。

 “倭島ヤマト”で建造される艦船は、大小に関わらず、完全自動化による24時間生産体制。

 人が関わるのは操艦する時だけだろう。

 “倭島”の修復や増改築だって完全自動化である。

 えっと、人いらないねえ~

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