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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1781/2367

- C 654話 遺跡をぶち壊せ!! 14 -

『さて、ボクが君にコンタクトを取ったのは他でもない!』

 とうとう本題に入るのかと。

 方や謀神サイドのクランメンバーが胸を躍らせつつ。

 また一方では、ラストオーダーに振り回されたC班の評価回復の為――マキに憑依した憑き物には、混乱している今、この事態の解決を手伝わせなければならない。

 そうした思惑が交錯してた。


 こんな切迫した状況下では、もう謀神しか頼る者が無いんだが。

『ドゥさんのカビの生えた術式を嗤ってやろうかと』

 唐突に、狐狸族のモブっ子が変な挙動で突っ伏した。

 スカイトバークの工房では、副総長が総長の側頭部からスリッパで叩いてたとこ。

 すぱーんっていい音が響いてたし。

 ファン全員から「あほか~い!!!」ってハモってた。

 総長は防衛反応もなく机上に突っ伏す――そんな挙動が、憑依している素体にもリンクしたようで。

「お前は一体何がしたいんだ」

 と、上履きの先でモブを突いてた。

『うむ、マキさんのラッキーカラーは水玉の薄いピンク色ですか! ボクも柄は違いますが、縞の薄いピンク色を今週のカラーに押されています。占術は得意では無いんですけど、ファンの子からのプレゼントですので...ふふ、お揃いと言うのは』

 踏まれた。

 モブの顔に上履きがめり込んでた。

 ドゥ自身も赤くなってるし、マキの身体が自己防衛で動いたと見える。

『あははは...い、痛い』

 謀神が見たのは――まあ、いい。


「マジで、何しに来たんだよ!! こんなセキュリティの高いとこに!!!!」

 確かに。

 次も必ず潜入できるとは限らないし。

 ネズミは徹底的に駆除されるだろう。

 仮に、間諜の類を送り込んでたとしたら、そのスパイの生死は保証されないし。

 また他のツテで潜り込んだとしても、次はカウンターを貰う可能性がある。


 この世界に...

「――絶対はない!! だったよな、学生ども?!」

 ドゥが唾を飛ばして吠えてた。

「勿論です!」

 モブはマキの脚をとってひっくり返した。

 スカートは抑える手を枷で縛り付けられてるので、無防備にはだけて...

 ふくらはぎから膝の裏、内ふとももに頬ずりしつつ。

『ぴちぴちの若い子の脚は最高!!』

 おっさんかと、双方で罵られた。

『...ま、次回の侵入の為に枝をつける事はする。キミらには見つからない様にするのが、一流の魔女としての腕の見せ所でもあるんだが。今は、そんな話よりも、だ...クッコ・ドゥ氏がオーダーに応えた術式についてだ。端的に言えば、ハッキングした時に管理者権限をスカイトバークへ移譲したのが問題だと思っていたのだが』

 太ももから剥がされる狐狸族の少年。

 彼女を助けて起こしつつも、パンツにも気が乱れたD班の副班長がある。

 マキの顔で、冷ややかな視線が彼に向けられてた。

 ちょっと心がささくれる。

「マジでハッキングしたのかよ?!」


『企業秘密だから、()()()()()みせたのかなんてタネは明かさんが、つまり傷跡を残したことによる暴走という事は...あるのか?!』

 結果的に暴走したと思っている。

 が、ドゥは肩を少し下げた状態から、冷ややかに嗤った。

 周りと自分は違うかのような溝みたいなのがある。

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