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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1726/2358

 謹賀新年 あけましておめでとうございます

 2019年3月1日から連載を開始して、とうとう2024年を迎えることができました。

 3月を迎えると5年になる訳ですね。

 感慨深いです。


 紡ぐべき物語は未だ多数あって。

 マルの大冒険はずっと続くのです。


 昨年は、自身初の日別PVで1万7千が出ました。

 月別では5万5千強のPVを獲得。

 ブクマも順調に増えて、460、総合評価も1210ポイントへ。

 23年は作品がひとつ階段を上がったような感じでした。


 そうすると。

 24年も欲張りでしょうけど、上を目指したくなります。

 具体的な目標は、

 月ベースの3万PV以上の安定化。

 レビューを書いてもらえるような、作品を目指すなどでしょうか。


 本年もよろしくお願いします。



                                さんぜん円ねこ


◆◇


 南太平洋へと()が動いてから、数日。

 本土の方では“新年”を迎えて、珍しく雪が降ったのだという。

 うーん、雪ですか。

 こんな常夏では、その雪も部屋の隅に落ちてるだろう“スノードーム”のそれでしか拝むことは無いと思うのですが、あんな玩具で雪とは片腹痛く。

 正月だって島でも浮かれはしているようで――島内唯一の神社は大盛況のようだ。

「よ、マル。遊びに来てやったぞ!!」

 鬱陶しく床あの上を転がって、仰向けのまま窓に向けた。

 うん、ハナ姉が。


 え?! ハナ姉!!!!

「そこ、いや、ここ...結構な上階なんだけど?!」


「おう、ここまで登るのはしんどかった。おかげで腕を窓枠の縁に固定しないと今にも落ちそう」

 あわわわわ。

 ちょ、ちょいと待ってて。

 隣の部屋で転がってる十恵おねえちゃん、呼んでくるって急いで部屋を出た。

「早くしてくれ~」



 無事救助できたハナ姉は。

 10数階をロッククライムよろしく登ってきたという。

 命綱なしでよくやる。

「VRの同じ奴やった時は、これ現実でもイケるんじゃねとか思ったけど。体力も大事だけど、胆力も重要だと分かったわ」

 嗤って震える腕を見せてくれる。

 十恵ちゃんは「お前は前世でサルか!!」って、しかりつけてる。

 まあ、無茶なことを。

「で、さあ。常夏にいるのも何なんだけど、正月ってことで神社、神社行こう!!」


「季節感ないじゃん」

 正直だるい。

 冬休みだと、行事という儀式上の話で、この数日の休みに付ける適当な名前が無かった。

 ただそれだけ。

「おっまえは、なんでそんなに拗ねた考えなんだよ!」

 髪を揉みくちゃにされた。

 まだ震える腕でだ。

「ほっら、遊びに行くぞ!! エサ子も誘って、ウナ部長はどこに落ちてるかなあ?」


「ウナちゃんは、落とし物コーナーかな?」

 ボクらの正月は、8月のような真夏の中で迎えた。

 異常気象の続くこの世界で、また新しい時間を紡ぐことに――「だから、難しい顔すんなって! ここは引きこもりニートなハナ姉さまが、VRで稼いだ電子通貨スイーツ()()を奢ってやろう!!」


「な、なぜに甘酒?! こんなアツイとこで!!」


「う、うむ。タダチケットが大量に手に入ったからだ」

 ハナ姉がプレイしてたVRの外れガチャが“甘酒”のタダチケだったらしい。

 いや、奢るなら稼ぎの方で。

「いいから、いいから。嗤えって!!」

 もう。

「今年もよろしく」

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