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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1614/2520

- C 489話 陽炎の帝国 8 -

 ボクたち一行は、ハイフォン王国へ降り立つ。

 8輪式多目的ゴーレム装甲車バギーの試運転も兼ねてる。

 こいつはちょっと思ってたほど大きかった。

 折りたたんだ脚での移動になると、多脚戦車にも近くなる。

 武装は後部に配置した回転砲座に、75ミリ対戦車砲を装備。

 エサちゃん希望の武装だった。

「こんな危ないヤツに、過剰な兵器?! マル、お前もネジ飛んでるんだな!!」

 って、誉め言葉にも聞こえない賞賛が、ハナ姉から贈られた。

 贈られたって事は、だ。

「――装填は自動で、空の薬莢は燃え尽くされるよう新素材を検討した。これでも、エサちゃんが使うって事で安全には万全を図ってるつもり...なんだけどね」

 舌打ちが聞こえた気がする。

 誰のかは分からないけど。

 ハナ姉の雰囲気が怖い。

「ネジ、飛んでねえのかよ」


「あ、いや...ハナ姉のもあるよ?」

 彼女の目が輝く。

 豆鉄砲だと言われないよう、相当配慮して。

 ミニガンなるものを制作。

 多銃砲身が回転して、弾丸を吐き出すちゅう代物で。

 ハナ姉のミリタリー本から参考にした一品。

 広い車内でプレゼントしてみた。

「おお、いいねえ! 撃っていいか?」

 え? ここで。

 笑顔がマジ、怖え...



 装甲車が、ハイフォン王国の都市内を走る。

 うん、これは快適な乗り心地だ。

「で、よう? なんで俺様が運転手に?」

 アロガンスに運転を任せた。

 大型特殊免許持ってるとか、言ってたし。

 装甲車に一目ぼれしたとも言ってた。

「キルダ女史と、完全武装の海兵隊6名の同行は...まあ、いい」

 あ、キルダさんが涙目に。

 そんなに追い詰めないで~



 キルダさんは、軍艦ふねの中では仕事が無い。

 軍艦の操作にはウサギ艦長が長い耳の手入れをしながら、挑み。

 モモ提督も同級の艦長を弄る日々に勤しむ...いや、それは邪魔というのか。

 で、ウナちゃんはそんなエイ型の最高責任者という立場、

「どうせ()()は、お荷物ですよ~」

 キルダさんとこの訛りが...

 およよよよよ...泣き崩れてる。

「ほらー泣かしたあ」

 ボクがハナ姉に何気なく突っ込むと、

 わき腹に指が突き立てられた。

 こ、これはクリーンヒット?! HPがマイナス100ポイント吹き飛んでしまっている。

 意外に大きなダメージだった。

「ハイフォンで現地調査だと聞けば、ウナも降りてくると思ったのだが?」

 ああ、そこか。

 はい、キルダさん出番だよ!!

「第二魔王陛下には、裁可を仰がなならん案件が山積み故、此度のご遊行は難しいとの結論に達したのであるんや...」

 鼻息荒く涼しげなどや顔で、だ。

 キルダさんは状況を示してくれたけど...

 でらあ、訛ってる。

「あ、そう...」

 ハナ姉からも毒気が抜けた。

 エサちゃんは、回転砲座にあるペリスコープ越しに世界を見渡し遊んでた。

 自動装填装置は作動していないから...た、たぶん、大丈夫。



 蘇王国に亡命した、北天政府。

 国としては形ばかりの状態になってしまったけど、最前線は“斉”公国の南部地域“広州”だった。

 広州に集められた決死隊は最盛期の6割を喪失して約15万人。

 東洋王国の鬼人族とは縁戚にあたるらしいんだけど。

 容赦なく蹂躙されてきた。


 東洋側の快進撃には、ナーロッパでも新兵器であるとされる“戦車”であるという。

 攻城砲による水平射撃をものともせず、驚異的な防御力と火砲で戦場のあちこちで疾駆している存在。

 いたずらに兵力のみをすり潰しているような錯覚さえ覚えてた――北天側将帥らの本音だ。

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