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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1228/2519

進撃のコシュマール、抜錨!!

 自動近作モード、THE放置プレイ。

 聞こえも、字面も最悪な自動周回プログラムは、好評のようだ。

 難易度は初心者さま用の「E、Dレベル」と、中堅者用に「C、Bレベル」、上級者向けに「A、Sレベル」がある。

 「A」レベルは経験値がカンストしている向けの金策モードともいわれ、クレジットをわりと簡単に稼げるという口コミで広まった。

 いや、経験値だって1回でNPC一人当たり10万EXPも入る。

 Lv1の水夫を、Lv10にするほどの獲得値であるという。

 中堅プレイヤーには未だ美味しい獲得経験値ではあるが、上級者ともなると旨味はほとんどない。

 むしろ、大規模海戦に連れて行ってMVPを獲った方が効率がいいとまで言われる始末だ。


 そういう事。

 だから長時間拘束ではなく、適宜、短時間で回して育ち切れていないNPCのための周回にするのがセオリーだって言われてた。

 そんなハードモードのエリアに来るまでの前知識では、だ。

「ウナちゃんが余計なこと言うから!」

 Aレベルで1回のエリア探索を20秒で終わらせる――っていう(個人縛りの)ハードモードもどうかとも思ったけど。まさか、Sレベルに飛ばされるとは。

「Sレベルでの注意点を上げます!」


「はい」

 ほかのNPCみたいに無表情なウナちゃんがある。

 ん? もしや寝落ちかな...バツが悪くなって、いや、まさか...。

「敵は海賊です!」


「はい」

 らしいですね。

 要警戒エリアは“南シナ海”“フィリピン海”“セレベス多島海”“バンダ海”“ティモール海”“アラフラ海”“珊瑚海”“ビスマルク多島海”“ソロモン海”“タスマニア海”“太平洋(昏き海)”って感じのエリアに分かれる。

 で、海賊が出るのは多島海地域。

 ティモールとタスマニアは、南洋王国の軍艦が出張ってくる。

 逆に太平洋あたりは、東洋艦隊のが表れて...協力? いや、まったく関係なく...ううん、脈絡もなく攻撃してくるという。

 だからどんなベテランでも「S」レベルなんてのは受けないわけ。

 羽振りが良くてもさ、船が中破しちゃったり沈んだりしたら、修理費用が...。

 獲得報奨金から引かれるわけよ。

 駆逐艦みたいな安い船でも修理費は何十万クレジットにもなる。

 自分のマイホームを壊すほどのサイコパスは居ないって話。

「たまに敵対勢力認定の軍艦が出現します!」

 それが意味わからん。

 治安維持活動に従事してて...

「それは誰得の治安ですか?」

 おおっと、能面なウナちゃんからぐりっと抉るような質問が...

「あ、えっと...」


「もう少し深く問いましょう、それは誰にとってですか?」

 公海上の海域なら海事法に則ったボランティアだ。

 ギルドからお掃除代金として報酬をもらうことになる。

 となると...他国の支配地域でボランティア活動は...

「領海侵犯してると?」


「ですね、狙われて当然です! ですので、今、東洋の1200トン級の駆逐艦がポップしたところです」

 講義レクチャー中に交戦とかふざけてる!!!

 この糞ゲーがああああ!!って騒いでたのは、ハナ姉で。

 ボクは、寝落ちっぽいウナちゃんを艦長席に固定させると――

「艦体に告ぐ! これより戦闘に入る、全員、その輝きを見せろ!!!」

 って伝声管じゃなくてアナウンスしてた。

 まるっきりポップした船にも聞こえてるらしく、

『よくぞ応えた! 我が仇敵よ!!』

 なんてアナウンスが返ってきたんだけど...

 これ、何のフラグが立ったの???

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