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ハイファンタジー・オンライン  作者: さんぜん円ねこ
陽炎戦記
1226/2519

進撃のコシュマール推参!!

「で、呼び出した理由ってのが...」

 ボクとハナ姉、序にいたウナちゃんがノワールさんの前に呼び出された。

 台州の港には軍港が無い。

 貿易船の中に“傭兵”たちの師物が混じっているという...

 如何にも魔都・台州らしい光景だった。

「コシュマールを持ってきたから、遣って訓練に行ってきて」

 眉間に皴が出来たのはボクだけじゃない。

 特に皴が深いのがウナちゃんだ。

「私、関係ないじゃん!!」

 ノワールさんも「誰、この子?」とか言ってた。

 一緒に居たので、黒服の強面たちに一緒くたに扱われたクチ。

 無害だとか、拉致だの、融解だのと騒ぎ立てたから今も、彼女はボクと同じように拘束されてある。

 そのウナちゃんをまじまじと見つめ、

「あ、まあ...可愛いからいいや」

 いいんだ!

「やだ、可愛いだなんて」

 照れるのは、三十路手前の女性としてどうかと。

 ま、若いって言われるのと同義語みたいなもんだから...

 いいのか。

「で、君たちには!」

 指さしたので、ハナ姉が噛みつこうとしてる。

 ぐるるるるって喉が鳴ってるような。

「ちょ、」


「指ぃ、向けんなっ!」


「マルちゃん、躾け足りないよ!!」

 お姉ちゃんでしょ。

 分かってる。

 躾できたとしても、それはボクの貞操の危機に繋がる。

 指の1本、2本なら...まあ、我慢というかいや、処女膜は絶望的としても。

 失神込みの潮吹きは、あれはダメだ。

 だって、半日は仰向けのままで動けなくなる。

 腰に力が入らないというか。

「12時間の貿易路警備命令です!!」

 艦長オーナーさんの放置プレイだねソレ。

 確か、最近導入されたNPC乗員のスキル熟練度を上げる目的で、各エリアごとに用意された地域の周回クエストだよね。スキルとパークの熟練度や数を取得していると、1回目のタイムアタックターンが早いから、効率よく経験値が稼げるとか言ってたね。

 公式でも初心者にお勧めとか言ってたけど...

 熟練者の方が多く利用していると聞いたな。

「よく知ってるじゃん!! 私よりも...」

 ノワールさんに感心された。

 が、姉が割って入って――「マルは歩く公式ハンドブックと呼ばれている!」――なんて無駄な自慢を披露してた。

 姉ちゃんじゃないんだから、ハウス!!

「ハンドブックついでに12時間の報酬は?」

 12時間拘束されるってだけで“時間/クレジット”って扱いじゃなかった筈。

 例えば、1エリアの哨戒任務(=治安維持活動に従事した行動を含んでいて)が1回/1分だった場合、単純でも720回行動したという事になる。

 その1回分の報酬×720で計算されるので...

 すっごく仮にその1回分が“100”クレジットだった場合。

「720×100で...7万2000クレジット...少なっ!!」

 答えを知った、ノワールさんは物凄くがっかりされてた。

「えええ!!」


「これ、初心者の支援プログラムですよ!」

 眩暈がするとか言って、エルフ副長の膝に座り込んで。

 彼も片膝を突いた状態で、彼女の背を支えてた。

 律儀っつうか...何、付き合ってんの??

「7万クレジットはないわ、せめてその10倍はね」

 1エリアの周回が1分かかった場合の目安で。

「よし、ちょっと強引だけど1エリアを20秒で制覇するよう心がけなさい!」

 そんな無茶な。

 そもそもインターバルなしで周回活動に入ると聞くし、どんなベテランでも12時間はないって。

「そんなに稼ぎたいなら抜け道くらいなら、あるよ?」

 ここでウナちゃんが口を開く。

 可愛いと褒められたからだろうか、やけにノワールさん寄りに歩み寄った。

「な、なに?!」


「難易度“S”級を狙うって話」

 ダメだよ―それは!!!!

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