厨房
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「パーティーから抜けてくれ」
もう聞き慣れてきたこの言葉。でもね、まだ言い足りない。
パーティーに欠かせない火力職。戦士や魔法使いですよ! この人達が不味いとマズイ。
厨房だ。
だいたい料理が不味い事はあんまりないと思いますね。同じレシピで作っているはずだから。だから料理の上手い下手は語らない。下手ならそれはもう働いちゃダメでしょ。部署変えてもらってください。
ただ、センスは問われると思いません? 皿盛りの彩り、飾り気、そこに品位が出たりする。厨房で完成した料理が美味しそうに見えないとか致命的すぎますね。同じ味なのに。
例えばソース。綺麗な円を描いたソースと、デロンとかけられたソースでは、嬉しさが変わる。綺麗な円を描いたソースには感動を与える力があるけれど、後者のソースはなんの印象も与えないし、受けない。そんなものかと自然と受け流されてしまう。
ファミリーレストランならそれでいいのかもしれない。リーズナブルな価格だから誰も文句は言えない。でもホテルでは別だ。そこそこの料金を払っているのだから。リピーター獲得チャンスをちょっとの手間で得たり、失ったりだ。
火力職もセンスがいる。壁役のヘイトを取らないように上手にアタックしていく必要がある。時には引いて、時にはガンガン行く。タイミングや力加減が大事だと思う。時には力を溜めて、ここぞという時に発揮するのだ。
厨房も同じだ。コースのタイミングをフロアスタッフという壁役が見て管理している。それまでにいつでも出せるようにまさに力を貯める如く仕込みや仕上げの準備を整える。
フロアスタッフと良いコミュニケーションを計れる厨房さんは頼りになる。スタッフからの信頼も厚い。まさに頼りがいのある戦士だ。
しかし、偉そうな者もいる。常に上から目線で指示を出したがる。料理人の不文律でもあるのかと疑いたくなるくらい偉そうなのだ。
一方的なコミュニケーションで自分が常に一番でないと気が済まない人だ。正直めんどくさい。だから逆らわない。だから改善されない。ここでもまた負のスパイラル。
でも火力職ってほとんど変わらないというか、パーティーで外せないから厄介ですね。性格悪いと、うん、厄介です。
ただ、それもフロアスタッフの腕の見せ所でもある。お客様を大事にするように、スタッフ全てを大事にする人はたいていどこでもやっていける。上手く間に入って、場を和ませたり雰囲気を整えるんだ。厄介な火力さんだろうが、空気読めない勇者さんだろうが、気が付かないバッファーだろうが場を回せる。
気遣いのできる人はパーティーに必要ですね。
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