トラウマ
フレイヤを探し始めてどれくらいたったのかもう暗くなってきた
「フレイヤ!、何処だ!」
叫ぶが返答はない
くそ!、フレイヤは何処に
暗くなってきた早くフレイヤを見つけないと
「フレイヤ!」
俺は走り出すフレイヤどこにいるんだ
お前には素質がない
お前には才能はない
お前には希望はない
お前は必要ない
何故生まれてきたのか
私の頭に声が響く
「これは幻、これは幻」
自分に言い聞かせるでも
落ちこぼれ!
役立たず!
幻聴は私の心を蝕む
なんでお前なんかがいるんだよ
さっさと死ねばいいのに
「あ、あ、あ」
死ぬ、そうだ私は出来損ないだから死なないと
(そうだよ、死んじゃおうよ、死ねばもう苦しくないよ)
誰?、でも死ぬことが安らぎ、死ねば楽になるの?
(そうだよ、死ぬことが一番楽になる方法なんだよだからほら)
私の手が勝手に動く資材を取るのに使っていたナイフを掴む
(死んじゃおうよ)
そう、死ねば楽になる
私は首にナイフを
「フレイヤ!!、何処だ!!」
「!!!」
私はナイフを止める
魔王様の声
(ちぇ!、邪魔が入っちゃったな、まあもう遅いけどね)
私の手が勝手に首に近づく
駄目!、やめて!
(あは!、さっきはあんなに死にたがってたのにいきなり心変わりなんて、ま、僕が死にたくなるように誘導したんだけどね)
ゆ、誘導!?
(そうだよ、さ!、愛しの魔王様の前で死んじゃいなよ)
魔王様の目の前、視界に魔王様が見える
「フレイヤ!!」
でももう間に合わない
「・・・短い間でしたが、ありがとうございました」
私は逆らえず首にナイフを振り下ろした
フレイヤを見つけた
でもなぜか彼女はナイフを構え自殺しようとしていた
「フレイヤ!!」
俺は走り出す
間に合わない!
もっと早く動けよ!
フレイヤが口を開く声は聞こえなかったが
短い間でしたが、ありがとうございました
何を言っているかは分かった
そうだまだ出会ったばっかりだ終わらせない
絶対に!
ぶっつけ本番だ
「間に合えぇぇぇぇ!!」
魔力を溜め
「魔技!、ライトニングスピード!」
ぶっちゃけ今作ったとにかく早くフレイヤのところに
体が光る蹴りだすさっきより格段早い
「届けぇぇぇぇ!!」
・・・・・私の頬に液体が当たる
あれ?痛くない
私は目を開ける
「あ、」
私の胸が高鳴る
こんな時に不謹慎なのはわかるでも
私の首に刺さるはずだったナイフを受け止めその手から血を流しながらも
「フレイヤ!!、大丈夫か!?」
私の心配をしてくれる魔王様
つい胸が高鳴る
涙が出てくる
(ちっ!)
ま、ま、、ま、間に合ったぁ
心臓がドキドキした
フレイヤがナイフから手を放しぐったりしている
「ふぅ、ヒール」
ナイフを掴み傷口を塞ぐ
「フレイヤ?、フレイヤ?、大丈夫か?」
「は、はい、大丈夫です」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
二人の間に沈黙が訪れる
「あ、あの魔王様さっきの魔技は何ですか?」
「え?、あ、あれかあれはとっさに思い浮かんだんだ、どうして出来たかもわからない」
あれは支援魔法の何かなのだろうか?、とっさに使ったのだろうか?
「・・・魔法には感情によって威力が上がったり新しい魔法が生まれることがあるそうです
もしかしたら魔技は感情が左右されるかもしれませんね」
「そうなのか」
これからは魔技を使うときは技名を叫んでみるか意外とうまくいったりして
それよりも
「フレイヤ、聞きにくいが、何をしていたんだ?」
フレイヤは俺の発言を聞くと俯き
「・・・・・魔王様は、エルフの違いって知ってますか?」
エルフの違い?
「すまない、よくわからない」
「エルフは二つの分類があるんです、魔法が得意のエルフと呼ばれる人達」
?、エルフって魔法が得意なんじゃ?
「そして魔法が一切使えないバトルエルフと呼ばれる人達」
魔法が使えない?
「つまり、魔法が使えない分身体能力が高いと?」
「はい、エルフにはその二種類がありますそしてエルフには一つ禁止されたことがあります」
「禁止されたこと?」
「はい・・・・エルフとバトルエルフは夫婦になってはいけないという」
「???、同じエルフなのにか?」
「はい、理由は簡単です、エルフとバトルエルフ、魔法が得意な存在と魔法が使えない存在
身体能力がそこまで高くない存在と身体能力が高い存在ではその二つの中間は?」
「・・・魔法も普通、身体能力も普通の」
「はい、それが私ハーフエルフです」
「ハーフエルフ」
よくファンタジーでも聞くが
「ハーフエルフはエルフという種族では落ちこぼれ、役立たずの象徴です」
「!!、フレイヤは別に役立たずじゃ!」
フレイヤは首を横に振る
「魔王様は見たことないから言えるのです本物のエルフがどんなに魔法の扱いがすごいかバトルエルフがどんなに強いかを」
「・・・・」
確かに見たことがないが
「私は三姉妹の真ん中でお姉ちゃんはエルフみたいに魔法の扱いがすごくうまくって妹は
すごく身体能力が高くって私でも勝てない、・・時々思うんですもしここにお姉ちゃんや
妹がいればって、魔王様に初めて助けられた時もそうです妹がいればあんな兵士簡単にいなせるって
お姉ちゃんがいればあんな兵士敵じゃないって」
フレイヤは俯く体が震えている
「時々考えるんです私なんか生まれなかったほうが良かったって」
フレイヤから静かに泣く声が聞こえる
「・・・・・俺はお前がどれほど苦しい思いをしてきたかはわからない、だが少なくとも
お前が生まれなかったほうがいいとは思わない」
「・・・慰めですか?」
「慰め?、好きに取るといい、だが言っておくお前はお前の姉でもない妹でもない
お前がいなかったからとお前が今までやってきたことをすべて他人がやってくれるとは限らない」
「っ!」
「もしかしたらお前がいなかったらテツは捕まり殺されていたかもしれない、
グレンは一人戦い死んでいたかもしれない」
「・・・・・・」
「俺が知っている限りお前が生まれてこなかったほうがいいと思えることは何一つない胸を張れ」
「ですが、私はハーフエルフで」
「なら才能がないなら努力で補えばいい」
「努力?」
「ああ、千の努力は百の才能を凌駕する、そういうことだ」
「・・・ふふ、それすごく大変なことですよ?」
フレイヤが笑っている
「納得できないか?」
「いえ、そうですよね、簡単に叶うわけがない、叶えたいなら努力するしかない、」
「理解してくれてうれしいよ」
「はい!」
「なら帰るかもう死のうとするなよ?」
「ち、違いますよ!、あれは頭の中に声が響いてきて手が勝手に!」
「手が勝手に?」
「そうです!、自分からやったわけじゃありません!」
フレイヤは捲し立てる
なんか怪しいがそれよりも
頭の中から声、もしかしてグレンの父親を洗脳している奴が
一応覚えておくか




