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モンスターが現れた!?

いきなりだが俺は今困った状態に陥っている。まず自己紹介を済ませてしまうと俺の名前は紗々木黑斗(ささきくろと)。この国の王様とやらに頼まれてよく言って勇者、悪く言えば無職の放浪人にされてしまった者だ。もちろんLVは1。0からのスタートならぬ1からのスタートということで…話を元に戻そう。改めて言うが俺は今『非常に』困っている。話は数分前にさかのぼる。

「黑斗、なんか王様が呼んでたわよ(笑)」

と母に言われ、

「うむ、勇者として魔王を(以下略」

どこかで聞いたようなセリフを言われて、

[魔王(♀)が現れた!]←今ここ 回想終了

「おかしいだろおかしいだろ絶対におかしいだろなんで初の戦闘がス○イムとか雑魚じゃねーんだよ!あとなんで(♀)!?」

一見すると普通の可愛い少女に見えるがこいつは魔王だ。なんで分かるかって?勇者補正だろたぶん。

「いや…おかしいとか言われても…」

帰れよ帰ってよ帰ってくださいお願いします。

「いやいやいや!あんた魔王城とかそういうとこでまってろよLV1で勝てるわけねーだろ絶対」

「魔王城追い出された」

「主なのにっ!?」

「今行くとこないの」

「俺もどこに行ったらいいのかわからないよ」

王様には魔王倒して来いって言われるし当の魔王は目の前で困っているしどうすればいいんだ。

「居候させてくれない?」

「魔王のくせにウルウルした目で頼むなぁ!」

「勇者は人助けが仕事でしょ?」

「人じゃねーじゃん」

論破

「…」

「…」

「てへっ☆」

「殴っていい?」

「ごめんなさい」

なんか魔王のくせに全っ然怖くないな。だいたい魔王が城追い出されるなんてどういう事態だ。

「で?追い出されたってなにかあったのか?」

「ちょっと散歩に出て帰ったら入れてもらえなかった。どうも先代が散歩中に死んだらしい」

「それがどうして城を追い出されることと繋がるんだ?」

「新しい魔王は別の魔物がなるって…」

「魔王って世襲制じゃあ無いのか?」 ※世襲制…子供が親の跡を継いで役職や権力などを引き継ぐ制度

「そうだけど…私はLV0だから…」

「LV0?」

「魔王の家系は基本的に『能力の強いもの』、つまり生まれながらにしてLVが高く素質を持っている者が生まれやすいのだけれど、ごく稀に私みたいな無能力者…力も素質もまるでない子供が生まれてくることがあるの。そういう子のことをLV0と呼んでいるわ」

世襲制ということは本来今の魔王はこいつのはずだ、しかし他の魔物が魔王になるということは…魔王への反逆を意味する。

「つまりあんたは…弱いのか?」

「弱いって言うな!」

「…」

「先代、ソロールック・ノレイクストはいなくなった。私はLV0、あの魔物たちから城を奪い返す力もないし才能もない。…ごめんね。勇者様をこんな話に付き合わせちゃってさ。じゃ、魔王退治がんばって」

「まてよ、魔王はお前じゃなかったのか?」

「ちょっと前まではね。今はただ弱いだけの魔物よ」

そうして去っていくこの魔王に、声をかけてしまったのは…こいつの背中があいつに似ていたからかもしれない。

「待てよ」

「まだ何か?」

「…俺と、一緒に行かないか?」

「私はLV0だし魔物よ?」

「人助けをするのが、勇者の仕事だろ?」

朝出たはずなのに、時刻はもう夕刻ごろになっていた。


初めまして!

これが僕の初投稿の作品になります。

いえ・・・今から変わるのではありませんが。

まだまだ未熟ですがよろしくお願いします。

では、また続きにてお会いしましょう。

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