人殺し
「今日は柳田さんっていう家の住人を全員殺すんだってさ」
さっきまで電話で話していた蘭が言った
「で?家族構成は?」
ジュースを飲んでいた華が言った
「えーっと…50代位の父と40代後半の妻…しか確認されていない」
紙を見ながら蘭が言った
「今日行くんでしょ?夜?」
テーブルで爆薬を混ぜ合わせている凛が言った
「うん、今日」
「そっか…じゃあ準備しないとね」
華が言った
そして、夜の11時が過ぎた頃に柳田さんの家を訪れた
電気はところどころ付いている
「どうすんの?蘭…起きてるよ」
「そうだね…これだから殺しがいがある」
華の問いに不気味な笑いを浮かべて答えた
「11時15分にここで待ち合わせね」
蘭が家に入ったあと2人もついて行った
「な…??だれだ!!」
華を見つけた父が声をあげた
「誰か知っても殺されるから意味無いけどね」
「!!!誰だ!!???」
「そんなに知りたいの?」
ドスッ!!
男の胸から長い剣が突き抜けた
「私は神崎華さ」
血で濡れた剣を拭きながら言った
「お母さん…お目覚めの時間ですよ」
「…だれ??」
「もうすぐ眠ってしまう人に名乗るんですか?」
「…え?」
「七瀬川凛…と言っておきましょう」
ドカーン!!!!!
母の部屋は凛の強烈な爆弾で吹き飛んだ
「誰も居ないのか?」
「ん………」
「??誰だ?」
「…おねえちゃん…誰?」
「子供…紙には書いてなかったぞ」
「ねぇ…パパとママは?」
「もう寝てるよ」
「もう寝ちゃったの?」
「うん…だから君も眠るんだよ…」
「うん」
「じゃあ…目を閉じて…おねえちゃんが子守唄を歌ってあげる」
「うん…おやすみ」
「おやすみ…永遠の眠りを…」
カチャッ
少年のおでこに銃をつけたとき
バンッ!!!
ドアが開いた
「てめえ…誰だ!!」
「そちらこそ誰だ」
「…っ俺の弟に何をする!?」
「見てワカランのか?頭の悪い奴だな…殺すのだ」
「てめぇ…ふっざけんな!!」
男が近ずいてきて銃を取る前に少年の頭を打った
「おい…何してんだよ…」
男が泣き出した
「俺の弟に何してんだよ!!!!」
蘭が男に銃を向けた
「殺したければ殺せよ!!!」
『この人殺………………』
あとの言葉は無かった
今日の任務は完了した
「人殺し…か」
一人でに蘭が言った…