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親より先に死んだ俺、異世界で徳を積んで無双する  作者: 田舎浪漫


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知ってた!


「はい、全員集合!!」


俺の怒声に近い号令にメンバーたちがピタリと動きを止める。


「はい、ちょっと、訳分からん状況になってきたので、一旦整理します。異義がある人は?はい無い様なのでこのまま進めたいと思います。まずは誰かホワイトボードー、机、椅子持ってる人?」


俺がちょっとだけノリで聞いてみると、キアラとノッテが経営会議セットがあると、アイテムボックスからホワイトボード、机、椅子を取り出し会議室さながらに並べ始めた。マミも皆にお茶を淹れてくれてミニ会議の準備が整ったところで、俺は話を切り出した。


「よし、始めるぞ。まず、精霊王。あんたは何しに来たんだ? 過去と未来の精霊に何か用事があったのか?ウシガエルの姿は趣味やってるのか?」


「無礼な! 我は趣味では無く、もとよりウシガエルの精霊だ。ここに来たのは、かつて我が永久追放した、破壊の精霊の気配を感じたからだ。精霊王としての仕事だ!」


「なるほどな。レンレンが原因か。俺達は用事がすんだらすぐ出て行くから今は見逃してくれ。後、過去と未来の精霊も関わってる問題が発生してるから、出来れば手伝って欲しいんだが?」


「無理だな、我にはそんな力は無い。」


「キアラ、ノッテ?どういうことかしら??」


「「あー、お姉様。この精霊王は、誰も精霊王やりたくなくて、暇そうなカエルにやらせる?みたいなノリで精霊選挙で決まりました。本当に元はただのカエルですね。聖霊王に指名されて、寿命が無くなる存在進化はしたみたいですが」」


は?俺が呆れて隣を見ると、レンレンが髭を弄りながら言う。


「ただのカエルなのに私に出ていけってうるさかったわねぇん。まあうるさいのが嫌で私は本当に精霊界を出たんだけどねぇん」


「破壊の精霊なんだから倒せば良かったんじゃないか?」


「コーセーきゅん。そんなことしたら私が精霊王になっちゃうじゃない。当時はそれが嫌だったのよん。まぁ今はそれでも良いかも知れないわねぇん」


「ひっ、相変わらず話の通じぬ破壊の権化め……! 我はお前に、屈しないぞ」


「よし分かった! お前ら二人の因縁は、今はどうでもいい。……レンレン、精霊王」


俺は神殿の裏手にある、水が下から上へと逆流している奇妙な池を指差した。


「二人で向こうに行って、じっくり話し合ってこい。レンレン、殺すなよ。……いいな、退場!」


「「ええっ!?」」


俺の、気迫に圧され、レンレンは精霊王の首根っこをひょいと摘み上げた。


「はぁい、お散歩ねぇん。美味しく焼ける方法でも語り合いましょうかぁん」


と不穏な独り言を漏らしながら去っていく二人を見送り、俺は大きく息を吐き、マミを振り返った。


「次は、マミ。そっちのデロリ◯ンだが……直ったのか?」


「あ、コーセーっち! 見て見て、あーしの手にかかればこんなの余裕っしょ! バッチリ直ったしー!」


マミがジャジャーンと効果音を口で言いながら指差したサイドミラー。そこには、白くて粘り気のある謎の塊が山盛りに塗りたくられている。


「……マミ。これ、何でくっつけたんだ? 錬金術使ったのか?」


「え? ご、ご飯粒だけど? あーしの食べかけの! これ、乾くとマジ最強だから! 」


「よし、俺は何も聞いてない。次だ」


俺はこめかみを押さえた。マミのポジティブさは時に凶器になる。だが、今はそれ以上に深刻な問題が目の前に転がっているのだ。俺は鋭い視線を、マリンがチラつかせているナイフに怯え、ブルブル震えている二人組に向けた。


「さて、次だ。マリン、一旦ナイフをしまえ。……そこの、タイムパトロールの二人。あんたらの事情を、包み隠さず話してもらおうか」


マリンが静かに、そして名残惜しそうにナイフをしまい、俺の背後に立った。恐怖から解放された二人は、ホッとした様子で話だした。


「あ、ありがとうございます……本当に殺されるかと……」


「で、あんたらは何しにここに来たんだ? 殺気を向けて来た理由は?」


俺が問いかけると、二人組のメガネのほうが話しだした。


「実は……私たちは、神界の時空管理局から派遣された捜査官です。今回の目的は、過去と未来を司る二人の精霊が、時空旅行法に違反した疑いを掴み、その強制捜査にきたんです」


「 過去と未来の精霊は具体的に何をしたのかしら?」


エマが身を乗り出して尋ねる。


「今神界を騒がしている時空旅行をしている集団に手を貸してる証拠があったんです。……ですが、私たちが神殿に踏み込んだ時には、既にもぬけの殻で……」


「殺気を向けた理由は何かしら?」


マリンも二人に尋ねる。


「我々のタイムパトロールカーのサイドミラーが壊されていたので……」


「あ、それはごめんなさい。でもあーしがばっちり直したよ」


「……ねえ、コーセー。これ、笑い事じゃないわよ」


エマが、いつになく真剣な顔で俺を見た。


「過去と未来の精霊が、ロザリー達と一緒に時空の彼方に消えた。もし、精霊の力を使って歴史の根幹をいじくり回したら……」


うんヤバいだろうな。


「なあ、時空旅行をしているしている集団を追う方法はあるのか?俺達はその手段を探しにここに来たんだが…」


「おー、もしや手伝って頂けるのですか?それならこのタイムパトロールカーで追えます。ただ…」


「ただ?」


「二人乗りです…」


だよな、知ってた!デロリ◯ンは二人乗りだからこそ、粋なんだ。とはいえだ、


「なあ、皆何とかならないか?」


「あー、コーセーっち!あーしが作った飴(改良版)舐めたら皆乗れるよ〜」


「マミ、その飴(改良版)の効果は?」


「12時間、強制的に10分の1サイズになれるよ〜」



話合いをしてたレンレンも回収し、俺たちはタイムパトロールカーに乗り込んだ。

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