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親より先に死んだ俺、異世界で徳を積んで無双する  作者: 田舎浪漫


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40/76

あんた何言ってんの?


「え!?どういうこと……?」


俺の困惑した声がリビングに響く。

目の前には、赤髪の獄卒が泣きながらエマに詰め寄っている。

エマは呆然と立ち尽くし、アカリの必死すぎる形相に圧倒されていた。


「アカリ……なんで、ここに?」


エマが問いかけると、アカリは堰を切ったように話し出した。


「エマ様が無断欠勤な上に失踪したから、うちの部署ガチヤバいんですって!!」


アカリの剣幕に、俺は思わず一歩身を引く。


「アオバ先輩は疲労で入院しちゃうし、キータ君は溜まってた有給消化で10年ぐらいの天国ツアーに行っちゃうし、私一人じゃ無理です。帰って来てくださいよー!」


アカリはエマの肩を掴んで激しく揺さぶる。


「アオバが!? あの仕事中毒のアオバが倒れたの!?」


「そうです! アオバ先輩が倒れた瞬間、キータ君、有給申請出して天国ツアーにいきやがったんですよー」


さらに、有給消化で10年も天国へ旅立ったキータの不在。この部署を支えていた主要メンバーが消え、今やアカリ一人の肩に全業務がのしかかっているというのだ。


「私、この4ヶ月くらい、睡眠時間0分なんですよ!? 」


アカリの目にはうっすらと涙が浮かんでいる。地獄って、生前、悪行を積んだ奴が、激しい責め苦を受ける場所だよな?(何で責める側が地獄体験してんだよー!?)俺は心の中で盛大にツッコんだ。この子に直接言うほど俺のメンタルは強くないのだ。


「お願いです、エマ様……このままだと、地獄がブラックすぎて私が消滅しちゃいます……っ! 今すぐ、今すぐ帰って来てください!」


静まり返るリビング。

3ヶ月の平和な同居生活の裏で、地獄省のエマの部署が「エマの不在」によって崩壊の危機に瀕しているという驚愕の事実。

俺は、エマの顔を横目で見た。

彼女は、自分がいない間の地獄の凄惨な状況を聞き、青ざめて言葉を失っている。帰るなら仕方ないよ。俺は、本音を隠しエマに話しかける。


「エマ、今までありがとな。まあ色々あったけど楽しかったよ。たまにはメッセージや、電話くれよ?」


「コーセー……あんた何言ってんの?帰らないわよ?私」


「え?でも地獄はどうするんだ?」


エマがため息をつきながら言う。


「はあ。忘れたのね?私、徳ポイント100万稼がなきゃ地獄省に復帰できないわよ?それに…」


あっ!?忘れてた。エマが続けて言う。


「この子、凄く《嘘つ鬼》よ?」


えー、嘘つきって…「コーセーよく見て、寝てない子の肌ツヤに見えるかしら?」エマの言うとおり、髪

も肌も睡眠不足のそれではない。何の嘘なんだよ!


「それで?本当は何しに来たのかしら?」


「えー、エマ様がそれ言いますー?あっ、でも帰って来てほしいのはホントですよ?」


ムカつくテヘペロをしながらアカリは用件を話しだした。エマにかわって舌引っこ抜くぞ?


「ホントは、閻魔大王様からの伝言を伝えに来ました〜。パチパチ〜はくしゅ〜」


アカリの伝言を要約すると


さっさと帰ってこい!

その為の徳ポイント稼げる隠しクエスト紹介してやる!

《隠しクエスト:時空旅行している馬鹿を止めろ!達成報酬:徳ポイント100万ポイント》


「今地獄、本当に大変ですよ〜死んだ人が生き返ったり生きてた人が魂ごと消滅したり。エマ様の知り合いらしいですよ?その馬鹿」


ロザリーか。エマはアカリから目を逸らし、俺に一言。


「行くわよ」


この瞬間、俺たちフェイタル·ガーデンの時空旅行が、決まった。


挿絵(By みてみん)

アカリのイメージ、AI先生画伯

疲れたので文字少なめ

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