魂の浄化
随時、誤字脱字、物語の矛盾等修正していきます。
成長の糧にしますので是非酷評宜しくお願いします。
「兄貴、あの小屋はダメだ。ピンクの蜂が、魔物がいるんだ」
「大丈夫だよ、俺に着いてくるって決めたんだろ?なら俺を信じろ。それに俺はS級冒険者だぞ?」
ヤスオと獣人の声がドアの向こうから聞こえてくる。俺はドア開け声をかける。
『ヤスオ、おかえり〜どうだった?』
ヤスオに声をかけると背後で、トールが絶叫しながら妹をかばうように身を固めた。それを見た俺は、慌てて羽を震わせ、精一杯の敵意ゼロを込めて念話を飛ばす。
『待て! 違うんだ! 俺は敵じゃない!』
「ひっ……兄貴逃げなきゃヤバい」
「落ち着けトール。あとコーセー。まだ説明していないから少し黙ってくれ。」
「……なぁエマ、俺の念話、一生このままなのか?ヤスオは冷たいし。」
『不完全スキルの呪いね。諦めなさい。……それよりヤスオ、この子たち、どうしたの?』
エマがトールとマミの首元を指差した。そこには、奴隷の身分を象徴する、禍々しい術式が刻まれた鉄の首輪が食い込んでいた。
「ああ。察しの通り逃亡奴隷の兄妹だ。トールとマミだ。こいつらを街に連れてきゃ金になるが……まぁ、そんなことするほど、俺も落ちぶれちゃいねぇよ。助けてやりたくてな。」
ヤスオが酒瓶を煽りながら、2人の前に膝をついた。
「おい、トール、マミ。こいつらは、見た目はアレだが中身はただのニー…元人間だ。こいつらこそ呪いにかかった様なもんだ。信じられないかも知れないがな。ただ今も襲って来る気配はないだろ?お前らを食ったりはしねぇ。……それより、その首輪、外したいか?」
トールとマミは戸惑いながらも、必死な目で俺とヤスオを交互に見た。てか今ニートって説明しようとしたな。ま、事実なんだがな。
「分かったよ。兄貴が言うなら信じる……首輪外せるのか? 魔法使いでもないのに、無理やり壊そうとしたら爆発して、死ぬって……」
「ま、方法はこれから考えるんだがな」
ヤスオめ、思わせぶりな奴だな。一瞬外せるのカッコええーって惚れそうになっちまったじゃねえか。
「なあ、エマ。首輪を鑑定で見てくれよ」
「そうね、見てみるわ。鑑定」
---呪われし死の首輪---
装着者の魂を引きずり込もうとあらゆる死の危険を呼び寄せる。この首輪に鍵は無く、外れるのは装着者が死んだ時だけ。無理やり外すと即死魔法が発動する。
「おいおい、やっかいな首輪だな。外すと爆発とかなら超素早く遠くに投げようと思ってたんだがな。即死魔法は無理だな。」
流石剣聖だ。物理でどうにか出来ると思っていたらしい。脳筋だな。
「そうね。普通なら無理ね」
エマはそう言いながらステータスをいじりだした。
《スキル【死者の裁き(魂の浄化)】を解放しました》
《警告:徳ポイントが『マイナス50000』加算されます。返済期限にご注意下さい。》
「コーセー、私のスキル死者の裁きを一部解放したわ。少しコストはかかったけどね。いいでしょ?」
「ああ、今さらマイナスが5万増えたくらいどうってことないさ。そんなことより早く外してあげてくれ。」
「私じゃなくて、あなたが一蓮托生を使って外してあげるのよ。そうすればあなたに徳ポイントがはいるわ」
なるほど、俺が外さないとマイナスだけ増えて俺に徳ポイントが入らないのか。
『ヤスオ、スキルを使って外せそうだ。今から2人に使うから説明してくれ』
俺はヤスオに念話を飛ばし、通訳を頼んだ。スキルの使い方は何となく分かる。まずはトールに向かって首輪に魂の浄化をかける。バキッ!首輪が外れた。良し!次はマミの方だ。「魂の浄化!」バキッー!マミの首輪も、激しい音と共に外れる。
「「……外れた。」」
トールとマミが信じられないといった様子で、自分の首をさする。マミも、顔を真っ赤にして俺を見つめていた。
その瞬間、俺の脳内に、いつもの無機質な声が響き渡った。
《 奴隷兄妹の解放を確認しました。囚われし魂(1,304名)を解放しました。》
《徳ポイント獲得:194,085pt》
《クエスト:『闇の鎖を断つ者』が発生。この地域の奴隷商組織を壊滅させろ》
《報酬:徳ポイント 100,000pt、スキル【念話・完全版】の解放》
「……エマめっちゃ徳ポイント高いんだが!?クエストって!」
情報量に頭が追いつかず慌ててしまう。
「落ち着いてコーセー。徳ポイントが高いのは人の死よりも、世界のシステムに重要な魂を解放したからよ。 」
それより、ヤスオたちに状況を説明しなさいとエマに叱られた。3人をみるとワタワタしていた俺を見て、目が点になっていた。
登場キャラのイメージです。AI先生に描いてもらったんですが、全部画風が違うような気がするけど、あんまり気にしないでください。




