第5部 後編 信仰を取り戻したぞ!
変化は、ある日突然訪れた。
祈りの最中、
いつもより深く、
いつもより静かな時間の中で。
私は感じた。
――力が、増している。
それは私個人の強化ではなかった。
剣が鋭くなったわけでも、
魔力が膨れ上がったわけでもない。
信仰そのものが、力になっている。
私と同じ教えを信じる者。
祈り、誓い、疑わぬ者。
その全てが、
わずかだが、確実に強くなっている。
私は理解した。
これは、
神が我らの信仰を認めたのだと。
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変化は、すぐに仲間たちにも現れた。
疲れにくくなり、
恐怖に呑まれにくくなり、
一撃一撃に迷いがなくなる。
レジスタンスは、
もはや寄せ集めではなかった。
同胞だった。
⸻
帝国との最終戦は、
長くはなかった。
数で劣り、
装備で劣り、
国際的な支持もなかった。
それでも、
我らは折れなかった。
なぜなら、
我らは「正しい」からだ。
帝国兵は、最後まで理解できなかった。
なぜ、
潰したはずの信仰が蘇るのか。
なぜ、
滅ぼしたはずの民が立ち上がるのか。
理由は単純だ。
信仰は、
完全には殺せない。
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帝都が陥落した日、
私は瓦礫の上に立っていた。
炎は上がり、
悲鳴は消え、
帝国は終わった。
私たちは勝った。
復讐は、果たされた。
⸻
信仰の復活を、宣言した。
神殿を再建し、
教えを公にし、
祈りを取り戻した。
世界は、戸惑いながらもそれを受け入れた。
帝国は、
邪悪だったのだから。
⸻
その後、私は知った。
かの帝国を統べていた皇帝には、
最愛の存在がいたらしい。
それは――
亜人だった。
人ではなく、
完全な異種。
⸻
私は、その話を聞いた時、
妙に納得してしまった。
ああ、やはり。
皇帝が、
信仰を否定し、
教えを滅ぼそうとした理由。
それは、
亜人に唆されていたからではないのか。
そうでなければ、説明がつかない。
⸻
私は考えた。
亜人は、
魔族と同じではないのか。
かつて、
世界を滅ぼした存在。
秩序を壊す存在。
それが姿を変え、
権力の裏に潜り込み、
世界を歪めていた。
ならば。
⸻
結論は、自然に出た。
亜人は、やはり邪悪の徒である。
信仰を否定させ、
国を誤らせ、
世界を混乱に導く存在。
放置すれば、
また同じ悲劇が繰り返される。
それは、
神が望む世界ではない。
⸻
私は命じた。
亜人を、調査せよ。
亜人を、隔離せよ。
亜人を、排除せよ。
これは迫害ではない。
再発防止だ。
かつて、
私たちがされたことと、同じ論理。
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仲間たちは、迷わなかった。
彼らも、同じものを失っている。
同じ痛みを、背負っている。
そして今は、
同じ力を得ている。
信仰が、
我らを正しくしている。
そう、信じている。
⸻
夜、祈りの中で、
私は微かな違和感を覚えた。
だが、それを振り払った。
疑いは、
信仰を弱める。
信仰が弱まれば、
また奪われる。
それだけは、
二度と許さない。
⸻
こうして、世界は再び一つの真理に辿り着いた。
正しさは、力を持つ。
力は、排除を正当化する。
そして、
それを疑わない者こそが、
最も純粋な信徒なのだ。
信徒の男の保有チート
高い素質
神の加護
群強化(志を同じくする群れを強化できる)




