マッチングアプリで出会った異世界の王子様に殺されました。身代わり婚約者として生き返ります。〜「そんなにソースカツ丼が好きか」「ぶっちゃけ、ケーキより好きです!」〜
「悪いが、君にはこの世界で死んでもらう」
いきなり私の部屋に現れた男は、私の顔を見るなり物騒なことを言い出した。
「……え、え、あの……」
「君の魂を俺の世界へ連れていくには、この世界で君が死ぬしか方法は無い」
「ち、ちょっと待って。どういうことですか。ていうか急に現れてなんなの? 俺の世界? この世界? どういうこと」
「君は俺と、俺の世界で共に生きるのだ」
……ってことは、まさか私、異世界に連れて行かれるってこと?
「心配するな。痛いのは一瞬だけだ」
「それって、痛いのは変わらないじゃん!」
どこから取り出したのか、男は大きな鎌を私に向かって振り下ろし────
◇
「……痛く、ない」
いきなり現れた男に、死神が持ってそうな巨大な鎌を振り下ろされ、思わず瞼を閉じてしまったところまでは思えている。
痛いのは一瞬だと言われたけれど、痛みは一切なかった。今もない。
「……これは」
異世界モノの漫画とかで見かける、天蓋付きベッド。
肌触りの良いシーツと高級そうな寝巻き。
視線を横に移すと、意識を失う直前に会話していた男性と目が合った。
黒髪に薔薇色の瞳。
顔の配置は左右対称。
そして、いかにも異世界モノの漫画に出てくる王子様といった服を着ている。
マッチングアプリで出会った異世界人に殺され、異世界に連れて来られました!
うん、意味がわからない!
「気分はどうだ」
男は無表情で、心配しているのかしていないのか、わからない。
「良いわけないでしょう」
無性に腹が立ち、男を睨みつける。
「どういうことなのか、説明していただけますか」
ごちゃごちゃ説明されたが、早い話が────男はこの国の王子システィンで、瀕死の婚約者の身体に私の魂を移した、ということらしい。
「つまり、あなたの婚約者の身代わりになれ、ということですか」
「……身代わり、か。そういう見方もあるのか。まぁそう受け取ってくれて構わない。君にとっても悪い話ではないはずだ。君はどうしても結婚したかったのだろう?」
「……えーと、まぁそうですね」
結婚してあの家を出ていけるのであれば、相手は誰でも良かったのだけど。まさかこんなことになるなんて。
「違和感はないか」
「えーと、身体の違和感っていうのは、とくにないのですが、頭の隅がモヤモヤするような……あの、鏡ってあります?」
こんな状況だけど、自分がどんな姿になってるのか、とても気になる。
手渡された鏡を恐る恐る覗き込む。
「お、おお……」
きめ細かい白い肌。
銀色の髪に紫色の瞳。
パーツの配置も整っており、自分でいうのもなんだが、美人だ。
たしかに、こんな美女なら亡くすのは惜しいかもしれない。
シャルロッテ・ジカリーム。
公爵家の長女。十七歳になったばかり。
ひとつ年上のシスティンとは五歳からの付き合いだという。
「あのー、確認なんですが……私はあの世界では死んだことになっているんですよね」
「そうだ」
「……その、私の身体だった身体……なんかおかしい表現だな。あの世界での私の遺体は、どうなりました?」
「それを訊いてどうする。悪いが、元に戻すことは不可能だ」
ギロリと睨まれてしまった。すごい威圧感。怯みそうになるが耐える。
「戻りたいのか?」
真っ直ぐに見つめられたので、彼の薔薇色の瞳が揺れているのがわかった。
そうか、私が戻るのが嫌なだけか。
「いえ、その……それはどうでもいいんです。今さら蘇生されてもなんだかなぁというのが本音ですし。ただ、私の死因がちょっと気になっただけです」
「あの場で、刃物で殺されたことになってるはずだが」
「そうですか……」
自分でも不思議なのだけど、痛くなかったせいか殺されたという実感が皆無なのだ。
試しに血の海に浮かぶ、あの世界での自分の姿を想像してみる。うん、まったく実感がない。でもこれって……
「いやいや、ちょっとそれマズいのでは……私のことを殺したと、うちの両親が疑われる案件ですよ!」
「悪いが、向こうの世界のことは、もうどうにもならない。こちらの知ったことではない」
「はあ……」
「君は両親を憎んでいるのではなかったのか」
「憎むっていうか……まぁ、血のつながりが無ければ良かったのに、とは思ってますが」
そもそも現在の日本では、親子の縁を完全に切ることは不可能。だから、せめて物理的に離れようとしていた。それだけだった。よくある物語のように、いわゆる『ざまぁ』をしたいわけではない。
「強引だったか」
「ええ、まぁ……でも、もうどうにもならないんですよね。それなら仕方ないです」
無表情で呟く彼から目を逸らす。
「疲れたので、しばらくひとりにしてください」
あの家から出られるのなら、なんでも良かった。
私の親はいわゆる毒親だ。過干渉し管理下に置くタイプの。
私は高校卒業するまで親の言いなりだった。おかしいなと気付いたのは高卒で就職してから。給料をすべて親に渡すと言ったら、同期の子に「それ、変じゃない?」と言われ、初めて気がついたのだ。いや、本当はもっと早く気がついていた。うちの親、ちょっと変かもって。ただ現実から目を背けていただけだ。視野が狭かった私は周囲に相談するという考えもなかったし。
同期の子に色々と教えてもらい、自分でも調べて、うちの親がいわゆる毒親だと確信した。
家を出ようと決意したが、給料を全て親に渡しているため、出て行こうにも先立つものが無い。簡単に連れ戻されないよう、準備や根回しも必要だろうと判断した私は、日払いバイトを始めた。親に怪しまれないよう、月に数回「仕事は休みだけど業務に必要な知識の勉強会が職場であるから」と言って。
三年ほどそんな生活を続け、お金も貯まってきた頃、会社が倒産。
親からは早く再就職して家にお金を入れろと罵られた。自分たちは働かずギャンブルばかりしているくせに。以前から暴力をふるわれていたが、無職になったことでますますそれが酷くなり、私は追いつめられてしまった。転職を機に家を出る、今出なければ親を殺して自分も死ぬかもしれないと本気で思うほどに。そんな精神状態だったから、面接で良い印象を与えることが難しかったのだろう。なかなか再就職先が決まらなかったのも当然のことだったのかもしれない。
日払いのバイトの帰り、むしゃくしゃしてコンビニで焼酎を買った。手っ取り早く酔いたかったのだ。
近くの公園でそれを飲み、親が寝静まった頃を見計らって帰宅。
ふと、バイトの休憩時間に誰かが「友達がマッチングアプリで出会って結婚したから、御祝儀のために日払いバイトしてる」と話していたのを思い出した。
酔った勢いでマッチングアプリに登録。
結構好みのタイプを見つけたので、お気に入りボタンを押したところ、向こうもお気に入りしてくれた。その瞬間、いきなりその男性が目の前に現れ────今に至る。
うん、まぁ、これから頑張っていこうと思っていたけど、あっちに戻れたとしても身体がない。諦めてここで生きていくしかないね……
◇
突然の異世界生活が始まって三ヶ月。
この身体の元の持ち主であるシャルロッテは、妃教育と身の安全を守るために五年ほど前から王宮で暮らしている。
どうやら、淑女としてのマナーや知識はシャルロッテの身体に染み付いているらしく、ここでの勉強や生活そのものは、ほぼ問題ない。
先日のお茶会でシャルロッテの家族や友人に会ったときも、どう行動していいか、何を言ったら良いのか、何故かすぐにわかった。
だが、ふと気が緩んだときの言動は、まったくシャルロッテとは異なるようだ。そりゃそうだろう。こちとら先祖代々筋金入りのド庶民なのだから。
しかも、それがシスティンのツボにハマっているようなのだ。
「おもしろい女だ」なんて、リアルで聞くなんて思わなかった。本当にこんなこと言う人いるんだ、ってちょっと感動したけど、無表情で言われても、ちっとも嬉しくない。
なかなかうまくいっているように思えるけど、ふとした時に思い出す。
私は単なるシャルロッテの身代わりなのだということを。
システィンが異世界から私の魂を転移させてでも結婚したかったのは、シャルロッテだと思うと、正直言って、虚しい。
でも、自分には、もうここしか居場所はない。
たとえシャルロッテの身代わりだとしても、ここで生きていくしかない。
それならば、少しでもシャルロッテに近づく努力をしよう。
そんなわけで、今、私のデスクの上には一冊の日記帳がある。
シャルロッテがつけていたと思われる日記だが、いくら今この身体が私のものとはいえ、勝手に見るのはプライバシーの侵害になる気がして、今まで読んだことはなかったのだ。
だけど……
私はシャルロッテに近づきたい。少しでもいいから。
「シャルロッテさんごめんなさい! 読ませていただきます!」
日記を開き、彼女の思考を追う。
────胸が痛い。
彼女の想いが、心の奥深くまで染み込んでいく。
そして私は気づいてしまった。
あぁ、やっぱり私は、システィンが好きなのだと。
────あれは、私がこちらの世界に来て一ヶ月半ほど経った頃。
気分転換にと、システィンがお忍びで街へ連れて行ってくれたことがあった。
こちらの世界に来てから、初めてのお出かけ。私は期待に胸を膨らませた。
正直、息が詰まっていたし、恥ずかしながら軽いホームシックにかかっていたから。
されるがまま町娘風の服を身に纏うと、システィンが魔法で私の髪色と瞳の色を地味な茶色に替えてくれた。
システィンも地味な服装で、瞳の色を茶色に替えている。どうやら本日の彼は商家の息子という設定らしい。
「お揃いにしてみた」
悪戯に成功した子供のような笑顔のシスティンは、どう見ても普通の十八歳にしか見えない。いつもこんな風に笑っていればいいのに。いや、でも王子という立場上難しいか。
システィンに手を引かれ、王宮の裏門に着くと、昭和初期の車のようなデザインの乗り物が停まっていた。
この世界、よくある中世ヨーロッパ風の世界とは少し異なる。
まずは車が走っている。ただし、動力は魔力なので魔導車と呼ばれている。
驚いたことに、魔力で動くスマートフォンのような通信機器もあるのだ。魔導通信端末というもの。これは貴族や騎士たちに使われ始めたばかりで、一般庶民にはまだ普及していないという。
テレビやラジオは無いが、新聞と音声記録盤という名のレコードに似ている物もある。
ちなみに貴族の娯楽は演劇鑑賞や絵画などの芸術鑑賞。庶民の娯楽は、喜劇部屋と呼ばれる場所に行くことだそう。喜劇部屋では、ひとりの演者がおもしろおかしい話を聞かせてくれるらしい。漫談とか落語だよね、それ!
「君に食べさせたいものがあるんだ」
町をひと通り散策したあとシスティンに連れて行かれたのは、下町エリアの路地裏にある食堂。
どこからどう見ても、東京の新橋辺りにありそうな雰囲気の店だ。
「この店一番人気のメニューを俺と彼女に」
やがて運ばれてきたものに、私は驚いた。
どう見ても丼にしか見えない、蓋付きの食器。
恐る恐る蓋を開ける。
そこには、一口大に切り分けられているカツ。たっぷりソースがかかっている。
そしてその下にあるのは、もりもりと盛られた千切りキャベツ。
さらにその下には、粒の揃った白いごはん。
私は思わず、懐かしさと感動で泣いた。
私は甘いものはそれなりに好きだが、肉はもっと好き。日本に居た時から意外だねと言われていたけど、ガッツリ肉メシが大好きで、なかでもソースカツ丼が一番好きなのだ。
聞けば、この国と周辺国の庶民の食事は、ごはんの上におかずを乗せて食べるのが主流だという。
つまり、日本で言うところの丼ものは、市井に下りればいつでも食べることができるのだ。なかでもソースカツ丼は男性労働者に大人気だという。
いやこれ、この国、絶対、日本からの転生者いたでしょ。たぶん、ずっと昔に。
ありがとう、名も知らぬ日本からの転生者!
「そんなにソースカツ丼が好きか」
「ぶっちゃけ、ケーキより好きです!」
「そうか。王宮でも毎日食べられるようにしよう」
「いや、毎日はいらないです」
「なぜだ。好きなのだろう?」
「こういうのは、月に一回とか、頑張った時の御褒美として食べるから良いんですっ! それに、基本的に王宮から出ない生活しているんだから、絶対太るし!」
「本当におもしろい女だな、君は」
何がおもしろいのかわからない。
だけど、いつもの無表情ではなく、微笑みながらの「おもしろい女」発言は、正直言って悪い気はしなかった。
今から思えば、私はこの時にシスティンを好きになったのだと思う。
この世界が知っている物語の世界ならまだしも、まったく知らない世界。頼れるのは身体に染み付いているものと、システィンだけ。これで寂しくならないわけがない。
そこに大好物のソースカツ丼デート。
白いごはんを食卓に並べるという約束。
ごはんに釣られたとしか思えないし、いつも無表情の人がふと見せた笑顔にコロッといくなんて、我ながらチョロ過ぎやしないだろうか。
だけど、好きになってしまったものは仕方ない。
好きになっても、虚しいだけなのに────
◇
「侍女たちから君の様子がおかしいと聞いた」
多忙なはずのシスティンが、寝床から出ないままの私を見つめている。
私はここ数日間、ベッドから出ず、蓑虫のように掛け布団に包まっていた。
冷静に考えたら、こんな状態、さすがに報告されるだろう。私が勝手に落ち込んでいるだけなのに、周囲を巻き込んでしまった。そのことに、また自己嫌悪に陥る。
「ご心配をおかけしてしまって……お忙しいのに、申し訳ありません……」
「なぜ謝る。何があったのか、話してくれないか」
正直に言ってしまっても良いのだろうか。
口を開けては閉じる。
「俺を頼ってくれていると感じていたのだが、俺の勘違いだったか」
「いえ、そんなことは!」
思わず起き上がる。
「その……私では、シャルロッテさんの身代わりを務めることは出来ないと改めて思ってしまって……」
「そんなことはない。間違いなく、君はシャルロッテと同じ魂の持ち主だ」
「それは、あなたにとっては、そうなのかもしれないけど、私にはわからないのです」
シャルロッテの魂は、彼女の身体が毒に侵されるなか、異世界つまり私が元いた世界へと飛ばされてしまった。
システィンはそれを追って現代日本へと向かったが、時間の流れがこちらとは違うため、向こうで他の人間(つまり私)として生まれ変わり、二十年ほど時間が経ってしまっていたのだ。
つまり、このシャルロッテの身体は、私の前世の身体でもあるのだ。
このことは、この世界に連れて来られた時に説明されたが、前世の記憶がない私にはまったくピンとこなかった。今もピンとこない。
それどころか、日記を読んで、シャルロッテと私は別の人間、別人格だと、改めて感じた。
シャルロッテの日記には、幼馴染でもあるシスティンとの思い出が綴ってあった。
そして、システィンが自分と結婚したい理由は王太子になるための後ろ盾が欲しいだけだ、と────
現国王の正妃との間には子が産まれず、三人の側妃との間には王子がひとりずつ産まれている。
システィンの母は第一側妃だ。
だが、今はまだ誰が王太子になるかは検討中なのだという。それはつまり、ドロドロの権力争いをしているということだ。
シャルロッテはそれを憂いていた。
他の王子の婚約者たちと仲良くしたいのに、彼女たちもそう思ってくれているのに、周囲がそれを認めてくれない。それが辛いのだと。
シャルロッテのことは妹としてしか見ていないとシスティンが言っていたのを盗み聞きしてしまったことに傷ついた、とも書いてあった。
そんな様々なことが絡み合って、耐えられなくなって、シャルロッテは自ら命を断とうと毒を煽ったのだ────
プライバシーの侵害にも程があるが、私はシャルロッテの日記に書いてあったすべてのことを彼にぶち撒けた。
「確かに、以前の俺はシャルロッテを強力な後ろ盾を得るためのものとして見ていた。彼女のことは愛しいとは思っていたが、家族愛に近いものだった。だが、今は……」
システィンは私から視線を外す。
「今は?」
俯くシスティンに対して、ふつふつと怒りが込み上げてきて、その先を促す。
「魂を連れ戻したとき、きちんと君と向き合おうと思った」
「死にそうになってからわかるとか、どうなの」
「それを言われてしまったら、反論しようがない。謝って許されるとは思ってないが……」
「許すもなにも……」
きっかけはどうあれ、私はシスティンのことを好きになってしまった。
しかも、今さら元の世界へ帰ることなど出来ないし、帰るつもりもない。
私はこれからもこの世界で生きていくしかない。
「勝手だよ、本当に……」
それに、瀕死のシャルロッテの身体に私の魂を入れてしまったことは禁忌ではないだろうか。
こういう蘇生のようなもの、禁忌に決まってる。
こんなことが関係各所にバレたらどうなるのだろう。
彼は王族なので処刑されることは無いとは思うが、下手したら廃嫡か国外追放になるのではないか。
システィンは、それも覚悟しているのだろうか。
私は元々庶民だし、それくらいどうってことないけど。
「当然、それは覚悟している。君を失うくらいなら、他は全て失っても構わない。そう思ったからこそ、世界を超えて君を連れ戻したのだ」
「国外追放されても、平民になってもいいと?」
「君を失うくらいなら」
「どうしようもない人ですね、あなたは」
一国の王子が廃嫡もしくは国外追放なんて、多くの人を巻き込み、混乱を招いてしまいかねない。
ダメだ。この人を王にしてはダメだ。
ひとりの女性のために、身を投げ出しかねないよ、この人。
国を統べ民を守る者として相応しいとは言えないだろう。
禁忌を犯してしまった王子と、その原因となった婚約者、か。
あぁ、どうして本当に、こんな人を好きになってしまったのか。
「強引にあの世界で君を死んだことにしてしまったことは、今となっては、とんでもないことをしたと思っている。申し訳なかった」
自分勝手過ぎるのに、それを嬉しいなどと、思ってしまうなんて、こんなのただの色ボケではないか。
だが、私はこの感情を否定できない。手放すこともできない。悔しい。悔し過ぎる。
「謝罪する必要はないです。でも、そのかわり……私の願いをひとつ叶えていただけませんか」
手を伸ばし、システィンの頬に触れる。
彼が私の名を呼ぶ。
あの世界での名前で呼ばれるのは、これで最後。
瞼を閉じる。
今後のことはわからないけど、私はこの人の薔薇色の瞳に見つめられ続けたい。叶うことなら永遠に────そう思ってしまった。
もう私たちは、後戻りなどできない。
でも、覚悟なら、負けない。
伊達に苦労はしていないのだ。
国外追放でも廃嫡でも、かかって来い。
ここから先が茨の道だったとしても、私が薔薇色の未来に変えてみせる。