第六十六話 復活 ♡
微エロ
あまりにもクエルの放った魔法の勢いが激しすぎた為か、ジヴァートを消し飛ばした際の衝撃波を受け、闘技場のあちこちが無残に破壊されていた。
ステージの床もひび割れ、まともに歩く事さえできぬほどに破壊されている。
「あっ、ふぅ、ふあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
破壊されたステージに、クエルの悩ましげな嬌声が響き渡る。
クエルの奥底から湧き起こる魔力が身体を締め上げ、発情した肉体に快楽を与え続けていた。
「ふっ……くぅ……」
そんな中、クエルは力を振り絞って一度外した魔封じの指輪を取り出す。
歯を食いしばり気力を奮い立たせ、クエルは震える手で魔封じの指輪を再び指にはめ込む。
魔封じの指輪をはめると、溢れ出ていた魔力の流失が止まり、クエルから立ち昇っていた漆黒のオーラが消えた。
「くはぁっ……はぁ、はぁ、はぁ……」
暴走していた魔力は止まったが、身体の内側から湧き起こる燃えるような肉悦は治まらない。
クエルの体内の奥底で、業火が燃え広がる。
皮膚が、身体中の肌が疼く。
思わず身体をくねらせると衣服が擦れ、ビリビリと電撃にも似た快楽を生み出す。
「あう……んうう……くふぅ」
愛らしいクエルの顔が淫らに弛んだ。
青い目をトロンと潤ませ、だらしなく半開きになった口元から舌を垂らすと、桜色の唇から涎が滴り落ちる。
急激に意識が朦朧として、クエルは呆然と天を仰ぎ見た。
「くぅ……あぁ……はぁっ」
反り返った背筋が胸を前に押し出すと、発情した汗を吸った服が胸に密着する。
プリンのように柔らかな胸の先端が尖り、ヒクヒクと震え浮き立っていた。
ぐにゃーっとクエルの視界が歪んでいく。
「うふん……はぁぁぁぁん……」
狂おしい嬌声を漏らし、無意識のうちに艶めかしい姿勢を取ってしまう。
肉体の奥底で目覚めさせられた牝欲が、クエルをよがり狂わせる。
表情が媚びるように、だらしなく緩んでしまう。
クエルは弾力のある胸を手でグニグニと歪ませ、秘部をグシャグシャと無茶苦茶に搔きむしる。
「ひゃはぁぁぁぁぁぁっ! んあぁぁぁぁぁぁっ! ふひぃぃぃぃぃっ!!」
脳が焼き切れそうなほどの壮絶な快感が生まれ、クエルの理性を奪う。
なにかしなければいけなかったはずなのに、熱く煮えたぎったドロドロの歓喜が思考を溶かす。
クエルは高く昇りつめ降りてこない官能と、底知れぬ淫欲に溺れる。
もう何も考えられない。
快楽に打ちのめされた胸や秘部が、さらなる快感を欲している。
「んぐぅっ! はがぁぁぁっ!! いっくひぃぃ!」
金切り声を上げ口の端から泡立つ涎を撒き散らしながら、腰を跳ね上げる。
まるで陸に打ち上げられた魚のように、クエルは身体をビクンッビクンッと跳ねさせた。
足りない。
飢餓感のような壮絶な物足りなさに肉欲が煽られ、理性が追いつめられていく。
「クエル! しっかりしなさい!」
ステージの上で悶えるクエルは、濁った瞳を声のした方へ向ける。
そこには、ケインの魂の結晶である純白の珠を手にしたミレーヌが立っていた。
「ケイン殿の魂を取り戻したのよ! 正気に戻ってっ!」
(……ケ……イン……)
最愛の人の名を呼ぼうとするが、クエルの口から漏れ出るのはくぐもった呻き声。
クエルは震える両手を広げると、前に突き出す。
その行動の真意を即座に汲み取ったミレーヌは、クエルの手に純白の珠を手渡した。
(…………温かい…………)
クエルの手にしたケインの魂が、心地よい生命の波動を放っていた。
手にした純白の珠を、クエルは零れ落ちるほど大きな胸に抱きかかえる。
(……うわぁ……あつい……それに硬くて……)
胸の谷間、厚いボリュームに包み込まれた球体が猛烈な熱を放ち始めた。
心臓のすぐ近くで火傷しそうな熱さを放つ球体に、クエルの胸が高鳴る。
(これが……ケインの魂……)
「嬢ちゃん」
ケインの魂の結晶を抱きかかえ、悦に浸っているクエルにフウが声をかけた。
クエルが顔を上げると、そこには傷だらけのフウがケインの肉体を抱えて立っていた。
フウはクエルの前にケインを降ろすと、ミレーヌに手伝ってもらいケインの着ている服を脱がす。
「さぁ嬢ちゃん、そいつを坊やの胸に押し込むんだ」
そう言うとフウは、上半身を露わにして床で死人のように眠るケインを指差す。
クエルはノロノロとした動きで這うように、寝ているケインの傍らに跪く。
「ケイン……今、元に戻してあげるね」
するとクエルの呼び声に応えるように、魂の結晶が強烈な閃光を放った。
クエルは手にした純白の珠を、ケインの胸元へ押しつける。
宝石のような固体だった塊が、まるで水に溶けて行く氷のようにケインの肉体へと吸収されていく。
「ケイン! わたしはここにいる! わたしの元へ帰ってきてっ!!」
自身を奮い立たせるように言い放ち、クエルは両手でケインの魂を肉体に向けて押し込んだ。
カァァァァァァァァァァァァァァッッ!!!
ケインの肉体が目も開けられないほどの輝きを放つ。
「キャッ!?」
「うおっ!?」
ケインから放たれる膨大な魔力に圧倒され、ミレーヌとフウが思わず声を上げた。
しばらくして光が消える。
「ど、どうなったの? ケイン殿は?」
「落ち着け、剣聖ちゃん」
「ケイン、お願い目を覚まして」
クエルたちが見守っていると、ケインが身体を身じろわせた。
「…………ぅ…………」
わずかにうめき声を上げると、眉をひそめる。
そしてケインは、ゆっくりと閉じていた瞳を開いた。
「…………クエル? ……ミレーヌに……フウさんも? ……ここは? ……僕は何を?」
状況が分からないのか視線を動かし、ケインは取り囲んでいるクエルたちを見回す。
「やった! ケイン殿の意識が戻ったわ!」
「まったく心配かけやがって、世話の焼ける英雄さまだぜ」
ケインの意識が戻った事に、ミレーヌとフウは安堵した。
「あぁ……ケイン」
「うわっ!?」
寝ているケインの首にクエルは腕をまわしギュッと抱きしめると、零れ落ちるほど大きな重量感のある乳房をケインの胸に押しつけた。
クエルの瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。
「ケイン、良かった。 もう二度と目覚めないかと……」
尖った胸先が擦りつけられ、身悶えしながらも泣き声を上げてしまう。
「クエル、心配させてごめん」
ケインはクエルの背に両腕をまわすと強くきつく抱き合い、互いの肉体を密着させた。
「やれやれ、こっちの苦労も知らねえでイチャイチャしやがって」
「良いじゃないですか、ケイン殿が無事だったのですから」
そう言いながら、ミレーヌとフウは抱き合っている二人を温かな視線で見守っていた。
するとクエルは抱きついていた腕を放すと身体を起こし、獲物の前で舌なめずりをする獣のような目でジッとケインを見下ろす。
「……クエル?」
「ケインッ!! するよっ!!!」
そう言うや否やクエルは着ているコートを脱ぎ捨てた。
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