独リノ未来
今回の詩が「陽光」のラストです。
Ⅵ.独リノ未来
波紋広がるこの世界に
新たなる光宿れ……
冷たい 凍えそうな言葉に
涙は隠せない
声も上げず
誰かに助けを求めることも出来ずに
傷つけられたこの心が
静かに血を流して
溢れ出る孤独を
ただ 噛み締めていた
何故 こんなにも寒さ感じるのだろう
温もりを手に入れること
難しすぎるよ……
波紋広がる 生きていく世界に
優しい太陽昇れ
再び訪れる朝に不安など抱えずに
笑顔でただいられるなら
安らぎこの胸に宿って
温かな日々を
眠れぬ夜無く過ごせるだろう
うつむく横顔から見える
閉じて震える瞳
浮かぶ雫に
声をかけることもしないで
立ちすくむ自分がいた
どれだけ悩んでいるだろうか
唇噛み締め
迷っていることが情けなくて
苛立ち 拳を握った
助けだす勇気が出せなくて
苦しい想い 振り払って
決意した時――――
悲鳴が聞こえる今日の世界は
明日には無くなるだろうか?
傷つく人を見たくない
いつかは叶うかな?
きっと手を差し出せるなら
笑顔 増えるはずだから
涙する人も減るはずだよね
絶対に 必ず……
波紋広がる暗き世界に
輝く願い満ちれ
闇夜が明け 暮れる日々を
涙せずいられるように
恐れなど吹き飛ばして
幸せを心に持って
大切な未来を
迷い無く掴み
明日を迎えよう
現実にならない幻想に囚われないで
苦しい現実を変えられなければ
未来にあるのは
現在と同じ悲しみだけだから…………
現実から目を逸らしてはいけない。逃げ続けていても何も変わらないのだから………。
さて、今回の詩が「陽光」のラストです。
……最後で何でこんな重い詩がきたんでしょう?
作者にも分かりません。
私の詩の多くは、だいたい最初が暗くなりがちです。
今回はまさにそれ……。
この詩集の中で、どれか一つでも気に入って頂けるものがありますように……。
ご感想等は、この作品を含め私の作品全体でお待ちしています。
私の作品の中で何か一つでも気に入ったものがありましたらご気軽に感想をお寄せください。
本当に一言だけでもいいです。それだけでも私は毎度のことながら飛び跳ねて大喜びしますので(笑)
よろしくお願いします(礼)