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妹にあげるわ。  作者:
2/2

後編

◆ ◆ ◆


 あれからお父様とキャサリンは毎日昼ごろやってきては店の売り上げを持って行くようになった。


 ハンクスはその証人になるため、お店でチェックをしている。

 いくらお金を持って行っているのかどんな言動をしたのか全て記録に残してもらっている。

 もちろんわたしもハンクスも叩かれたり殴られたりする度に医師に診てもらい診断書も書いてもらっている。

 ーーうん、とっても痛いし出来るだけ避けたいので、二人を怒らせないように最近はしているわ。


 ただわたしもハンクスも平民でしかない。まだ侯爵である父を訴えるのは難しい。

 所詮平民の言うことなど役人達は訴えても握り潰してしまう。いくら落ちぶれていてもやはり高位貴族の言うことの方が正しい。


 侯爵に『何もしていない』と言われればわたし達が出した証拠など簡単に握りつぶされ無かったことにされてしまう。

 だから彼だけでは足りないかもしれないとわたしはもう一人の証人になってもらえる人を手配していた。


 偽物や贋作を敢えて買ってくれる伯母様の友人で隣国に住んでいるフランソア夫人だ。


 今この国に遊びにきていて伯母様の屋敷に住んでいる。もちろんお父様は知らない。全く交流がないおかげでお店に来ても『いいカモ』だと思って色々なものを高く売りつけている。


 フランソア夫人はアリス商団のお得意様でもあり商品を卸してくれる仕事仲間でもある。


 お父様達の事情を全て知った上で協力してくださっている。


「いらっしゃいませ」


「今日新しい絵画が入っていますが如何ですか?」

 お父様はいいカモが来たと手を擦り合わせてニコニコしながら夫人のそばに寄って行く。


「あら、素敵な作品ね?」

 ーーその作品はフランソア様の娘さんが手習いで描いたもの。


「ええ、有名な画家が描いたものです。いかがですか?」

 ーーお父様……有名な画家って……名前を聞かれたらなんて答えるのかしら?きちんと名前も考えてるのかしら?



「そう……素敵ね、おいくらかしら?」


「そうですね……お安くして……これくらいで如何ですか?」


 わたしは紙に書いた値段を見て驚いた。


 小さな家なら買える値段だ。フランソア夫人が隣国から来ているからわからないだろうと値段を釣り上げているけど、普通そんな値段でよく知らない画家の絵なんて買わないわよ!


 わたしはお父様の後ろで目をパチクリさせているとフランソア夫人が目配せをしてフッと笑った。


「ええ、買いましょう。とっても素敵な絵だもの。後日わたしの国に持って帰るからそれまでここに大切に保管しておいて欲しいの」


「もちろんです。ではこちらでお会計を!」


 フランソア夫人が細めた目で柔らかい笑みを浮かべ、わたしを見て微かに頭を動かした。


 わたしもお父様に見つからないように頭を軽く下げた。


 ーーあと少し。


 フランソア夫人が帰ったあと、キャサリンとお父様が買った絵をしみじみと見ながら呟いていた。


「こんな絵が2000万ベルで売れるならうちの可愛いキャサリンの絵ならもっと高く売れそうだな」


「ほんと、どう見てもど素人が描いた絵にしか見えないわよね?芸術ってよくわからないわ。この絵の価値って一体なんなのかしら?」


 ーーええ、どう見てもそう思うでしょう。だってフランソア様の息子さんが10歳の時に描いた風景画だもの。


 ただの子供の絵でしかないはずだわ。


 わたしは笑うのを堪えてグッとお腹に力を入れて立っているのがやっとだった。

 ちょっとでも力を抜いたら大笑いしそうだった。横にいたハンクスは笑い上戸なのでバレないかとヒヤヒヤした。


 ーーもう!笑いすぎよ!ハンクス!





 そしてひと月が経ちやっとお父様がこのお店の権利をわたしから奪った。侯爵家は借金のため差し押さえられて住めなくなって、このお店の二階に住むらしい。


 唯一残された金蔓を自分のものにしたいようだ。


 使用人は全て給料をまともに払えず解雇されたらしい。


 ずっと気になっていたお母様は……もう屋敷からとっくの昔に逃げ出していた。


 自分の宝石を持てるだけ持って出て行ったらしい。逃げ出したことで、お母様は法律上貴族としての権利を放棄したことになった。今まで侯爵夫人として守られて簡単に捕まることもなく借金も猶予されていたのだが、逃げたことで結局平民として捕まえられた。


 お金を貸していた貴族がしっかりお母様を捕らえて、宝石は全て借金の返済として使われたらしい。それでもまだまだお母様名義の借金はたくさん残っていた。

 ーー贅沢のしすぎだったのよ。


 40歳過ぎのおばさん好きの男達が通う娼館で今は働かされていると伯母様が言っていた。


 使えなくなったら、掃除婦として働き一生借金を返していかなければならないらしい。


 あのお母様がどこまで耐えられるのか……


 大切な可愛いキャサリンを捨ててでも自分だけは生き残ろうと逃げ出したあの人が、どん底の生活に耐えられるとは思えない。




 そしてお父様とキャサリンは、わたしと言うお金をたかられる『もの』を見つけ、今は一人でもそこに寄ってこないで欲しいと思っている二人はお母様がいなくなったことを喜んでいる。


 伯母様曰く屋敷にあった金目の物はほとんど差し押さえられて持っていかれたらしい。


 領地も全て売り払われて残ったのは屋敷と借金と侯爵という名前だけの地位。


 それでも二人はまだわたしという『もの』があるので最後までたかるつもりらしい。

 本当は祖父母のところへお金をせびりに行きたいのだろうけど、伯母様たちのおかげで近づくことすらできないでいた。




「おい、この店の権利書を寄越せ!」


「そうよ!お姉様!お姉様にこの店はもったいないわ」


「キャサリン様……ここはわたしの大切なお店なんです」


「だからって何?わたしが欲しいと言ってるんだからさっさと渡しなさいよ!」


「ほら!ここにサインするんだ!」


 抵抗するわたしの体を押さえつけた。

 ーー本当はさっさと渡してしまいたい。だけど怪しまれてはいけない。しっかり犯罪者になってもらわないと。


「嫌がるならお前を娼館に売ってもいいんだぞ?お前が金を稼いでくれるならそれでもいいんだ!うちの可愛いキャサリンのためにそうしようか?」


 ニタニタと笑う気持ち悪いと笑顔。ゾッとしながらも一応抵抗してみせる。


 ーーこの人から愛を乞おうとしたなんて……ほんとバカよね。今なら絶対要らないわ。


 ハンクスは右手を握りしめていつお父様を殴りかかろうかと構えているのがわかった。


 ーー絶対ダメ!まだ爵位は返していないの。


 あと少し、あと少しでこの男も平民になる。平民になれば守られるものはなくなって、しっかりと裁きを受けられる。


 略奪と暴行、そして、詐欺罪。処刑されることはない。だって借金を返済できていないためこれから労働で返していかなければならなくなるだろうから。


 それはキャサリンも同じこと。


 あと少しでわたしは自由になれる。


 そしてこの人たちに苦しめられてきたたくさんの人たちのために復讐が出来る。


 わたしはだから甘んじて暴力を受け入れる。


 でもね、まさか………キャサリンが………


「あははははははっ、お姉様が苦しむ顔を見るのが最高に楽しいわ」


 わたしのお腹から赤い血が流れ出した。


 キャサリンはお金もない。贅沢ができない生活に耐えられなくなって狂っていた。


 いくらこのお店の売り上げがあっても、侯爵家で過ごしてきた贅沢が出来るわけがない。


 ケリーはさっさとキャサリンを捨てて年上の未亡人のところへ婿に入った。


 キャサリン達にたかられ、喰いつくされて生きるより惨めでも年上の妻を選んだらしい。


 もうキャサリンに残されたのは、わたしから奪う楽しみだけ。



「お姉様、わたしにお姉様の命をちょうだい」



「………………」

 声が出ない。でもなんとか振り絞って名前を呼んだ。


「キャ……サ……リ………ン………?」


「ふふっ。やっとわたしのことを普通に呼んでくれたわ。どうしてわたしを見てくれないの?

 いつも諦めた顔をしていつもわたしの顔を見てくれない。わたしがあなたに物を強請った時だけわたしを見てくれるの。

 ケリーのことだってすぐ諦めてわたしに譲るし、大切な物だってすぐにわたしに譲って……

 いつも諦めた顔をして、どんなに苦しめてもわたしのことを見てくれない!わたしは全ての人に愛されるために生きているのに!

 どうしてお姉様はわたしを愛してくれないの?」



 キャサリンの手は真っ赤に染まっていた。


 わたしの血がナイフを握るキャサリンの手に流れている。


 キャサリンはナイフを離そうとしない。


 ナイフを抜けばわたしはかなりの出血でこのまま死んでしまうかもしれない。


 ーーああ、わたしの命も……妹にあげないといけないのかしら?


 やっと……自由になれると思ったのに……


 この人達からやっと離れられると思ったのに……


 ーーあっ……でも………そうしたら……永遠に離れられるわよね?


 わたし……は……


 愛してしまったハンクス。

 彼とももう離れないといけないのね……


 復讐したいコックス家の娘だもの。


 それでも彼のためにもこの人達を排除したかった……


「アリスティア?アリスティア?」


 ハンクスの声が聞こえる。


 店に入ってきたフランソア夫人の叫び声が遠くで聞こえてくる。


「きゃあああー、アリスティア!誰か早く馬車!馬車でお医者様のところに!」


 キャサリンの体を押し除けてハンクスがわたしを抱きかかえた。




「きゃっ!何するのよ!もうっ!!」

 キャサリンは押されて怒りを露わにした。


 キャサリンは自分がしたことをなんとも思っていない。押し除けられて不機嫌に喚き散らしていた。


 不思議なくらいこの光景を客観的に見れるわたしがいる。


 まさかキャサリンがわたしの命まで欲しがるなんて……


「アリスティア?」

 お父様が初めてわたしの顔をちゃんと見た。


 心配そうにしている?ううん、この顔は違うわ。

 多分………とんでもないことが起きて、どうしていいのかわからないと言った感じだわ。


 それとも………金蔓が死にそうなので自分のこれからが心配なのかしら?





「早く運んで!」


 フランソア夫人の話し声が聞こえる。ハンクスがわたしをふわっと抱きかかえてどこかへ連れて行ってくれる。


「ハンク……ス………あ…いし………」









 ◆ ◆ ◆




「この人達を捕えなさい!」

 フランソア夫人が護衛騎士達に命令してキャサリンと侯爵を捕らえた。


 キャサリンの手や顔、ドレスは真っ赤に染まっていた。キャサリンはその手を見ると興奮して目を見開いた。


「お姉様の血………なんて綺麗なの」


 周りにいた人達に顔を向けた。

「ほら見てご覧なさい。この真っ赤な色……ふふっ」


 手についた血をペロペロと舐め始めた。




 騎士達はたじろぎながらも取り押さえた。


「触らないで!そんな汚い手で!」


 騎士達はキャサリンの言葉を無視して床に体を押し付け手首を捻り上げた。


「ああああ~、痛いわ!お姉様はどこに行ったの?わたしもっと血が欲しいわ。なんて綺麗なの、宝石よりもドレスよりもお姉様の血は美しいわ」


 取り押さえられてもなおキャサリンは恍惚としてその血に見とれていた。


「静かにしろ!」

「おい連れていくぞ」



「わ、わたしは何もしていない。なんでわたしまで連れて行かれなければならないんだ!」


 侯爵は腕を掴まれ振り払おうと暴れた。


「あなたは平民であるアリスティアさんとハンクスさんに暴力を奮いました。そしてこのお店を無理やり奪おうとしました。さらに我がご主人を騙し絵画を売りつけました」


「絵、絵は……アリスティアが、そ、そう、アリスティアが売ったんだ!わたしじゃない!ここのオーナーはアリスティアだ!」


「確かに彼女がここのオーナーだと思うわ。でも実際にわたしに売りつけたのはあなただわ。  

 お金を支払い受け取ってポケットにしまうのを見たわ。それも一度ではなく何度も。

 ねぇ、あなた達護衛もそれを見ているわよね?」


「はい」

 護衛騎士が頷くと、二人を連れて警備隊のところへ向かった。




「すぐにアリスティアのところへ連れて行って」


 フランソア夫人は、二人を捕まえるよりも本当は早くアリスティアのところへ向かいたかった。


 だけどアリスティアと約束した。


『フランソア夫人、お願いがあります。平民のわたしではあの二人を捕まえることは難しいのです。わたしがあの二人の犯罪を誘導しますからどうか捕らえて欲しいのです。

 あの人達に酷い目にあった人達のためにも絶対に逃したくないのです。あの人達はこの国の貴族と強い繋がりがあります、この国の人達だけでは簡単に言い逃れをして犯罪はなかったものになります。

 祖父母や伯母達もお父様のずる賢さに手こずっております。どうかあなたのお力をお貸しください、お願い致します』


 コックス侯爵は金に物を言わせて今まで犯罪紛いの事も全て無かったことにしてきた。


 いくらお金がなくてもまだまだずる賢い知恵がある。何をしでかすかわからない。


 だからこそ祖父母も伯母の公爵家も中まで踏み込めないでいた。そこに多少の情もあったのかもしれないけど。


 フランソア夫人は隣国の国王の弟の娘で姪である。彼女の証言は簡単には覆せない。


 これからこの国の汚い膿が出てくるだろう。






 ◆ ◆ ◆




「アリスティア……いいの?」


「はい、この助かった命、これからはフランソア夫人のために尽くしていきたいと思います」



 わたしは一命を取り留めた。


 たくさんの出血で一時はもうダメだろうと言われたのに、ハンクスは商団の力をフル活用して他国から有名な医師を連れてきていた。ーーー偶然、母親のために。


 

 意識不明で数日間生死を彷徨っているわたしにハンクスは国内にちょうどいたその医師を連れてきて、わたしの治療を頼んでくれた。


『運』って大事だわ。


 まさか助かるなんて。わたしはもう死ぬだろうとあの血を見て覚悟した。


 キャサリンの『お姉様の命をちょうだい』の言葉にわたしは『あなたにあげるわ』と言いそうになっていた。たまたま言葉にはならなかったけど。


 もしその言葉を発していたら……


 もしかしたらもうこの世にはいなかったかも……生きることを諦めていたかもしれない。



 薄れゆく意識……ハンクスの腕の中で『生きろ』『死ぬな』『愛しているんだ』と何度もハンクスは言ってくれた。


 なのにハンクスは一度も病室にいるわたしの前に顔を出さなかった。


 そしてわたしもハンクスを探さない。


 終わったのだ。


 ハンクスは復讐を。

 わたしはあの家族からの自由を取り戻した。


 アリス商団はハンクスの名義に変えてもらった。


 わたしはこれから隣国へ行く。


 フランソア夫人の侍女として生きていくために。


 祖父母と伯母様は一緒に暮らそうと言ってくださったけどわたしはこの国を出ることを選んだ。


 ただの『アリスティア』として生きていく。


 フランソア夫人のそばで働き始め、風の噂で二人がどうなったか耳にした。


 キャサリンは殺人未遂の容疑で処刑された。もちろん他にも余罪があった。

 たくさんの男を誑かして、何人もの令嬢を不幸に陥れていた。その中には自殺した令嬢もいた。


 侯爵の名を使い自由奔放に生きた罪は自らの命で償うことになった。


 お父様は侯爵位を剥奪され平民となり罪を問われることになった。


 たくさんの詐欺や横領などの犯罪が明るみに出たがまだまだ関係者が出てくるであろうことを考え、処刑はされていない。


 お父様の元でたくさんの貴族達が甘い汁を吸って生きてきた。その人達もこれから犯罪者として捕まっていくだろう。


 祖父母や伯母様達は縁を切っていたため、罪に問われることはない。


 それだけでも良かったと胸を撫で下ろした。全く無関係の人たちが巻き込まれなかったのだから。


 娘であるわたしも何も罪を問われなかったことに多少の罪悪感を感じていた。わたしが悪いことをしたわけではないけど、あの屋敷で暮らしていたのは確かだし……


 だけどフランソア夫人に言われた。


「あなたが何をしたと言うの?あの人達と家族だったことが一度でもあるの?違うわよね?」


 そう、わたしは一度も認められていない。


 だけど………あとで聞いた話では、キャサリンは姉であるわたしに歪んだ愛情を求めていたと聞いた。


 ーーわたしは一度も家族として認められなかった。だけどわたしも彼らを家族として認めることはなかったのかもしれない。


 どんなにキャサリンに優しくしてもそれは仕方なくで本当に妹だからとなんでもあげたわけではない。


 仕方なく諦めてあげていたのよね。


 命まであげようとしたなんて……


 ーーーー馬鹿よね。



「フランソア様………わたしの罪はあの家族の元に生まれてしまったことです。これからは静かに罪を償いながら生きていくつもりです」


 ーーわたしにできることは……あまりないけど、最近は余暇の時間を孤児院に訪問したりして過ごしている。


 ダニエルやマールス、リチャードやリズとの約束は守れなかった。必ずあなた達の元へ帰ると言ったのに……嘘つきでごめんなさい。


 だけど…………わたしあなた達を守るって言う約束だけは……守れたかしら?



 みんなは今も商団の仕事をしてくれている。


 時折りフランソア様と仕事の打ち合わせで会いにきてくれる。


「アリスティア様!」


 マールスは今もわたしをお嬢様のように扱う。


「マールス、わたしはもうただの侍女なのよ?『様』はいらないわ。アリスティアと呼んでちょうだい」


「ダメです。僕の中ではあなたはずっとお嬢様なんです。そろそろ戻ってきませんか?ハンクス様も待っています」


 わたしは首を横に振る。


 ハンクスは商団のオーナーになり、今はお父様に奪われた子爵の地位を取り戻している。


 行方不明になっていた父親も炭鉱で細々と働いていたらしい。


 今は家族四人、幸せに暮らしている。



 だからこそ………


「わたしはこのままでいいの。ハンクスの前に顔を出せないわ。ご両親だって憎い男の娘の顔なんて見たくないと思うもの」


 意地になっているわけではないの。


『愛してる』

 彼の言葉だけをそっと胸の奥にしまってわたしはこれからも生きていくの。











「アリスティア………」


 孤児院の帰り、懐かしい声が聞こえた……


 ーーーー気がした。


 振り向くと………





 わたしは今幸せに暮らしています。






         終









 






















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