08
入学してから数日、寮生活も慣れ、シルフィ達4人とは仲良くなる。4人でカフェでお茶したり女子だけで姦しくショッピングしたりとか。でも懸念もある。伯爵子息のクソガキ様が大人しいのが気になる。
時折、忌々しそうな目で取り巻き達とコチラの様子をを伺ってる様だしな!
そんなことを思ってると、フラグを立ててしまったかクソガキ共に絡まれた。
「貴様の事は調べさせた!大賢者の孫娘らしいな!しかも魔法も満足に使えんとは、さぞや偉大な大賢者も嘆いただろうハハハ」
相変わらず嫌なクソガキだ!
だが、後ろの物陰に気付け!大賢者様がいるぞ〜。大賢者様の地雷を踏み抜いてしまったから憤怒の表情で睨まれてるぞ!
そんで・・・大賢者様よぉー心配なのは分かるが・・・
そんな事を思ってるとアリスがキレた!
「いいです!決闘です!」
その言葉を聞きニヤつくクソガキ共。
「あ〜あご愁傷様」
「おぉそこな珍妙な人形は分かっているではないか」
いや〜わかってないのは、お前ら。
「逃げるなよ下民。」
クソガキ共は吐けるだけ侮蔑の言葉を吐いて去っていく。
そして放課後の運動場。
ギャラリーが沢山・・・
クソガキ共が決闘の事を吹聴しまくってたからな。
「よく逃げずに無様を晒しに来たなハハハ」
「ジャック様の仰る通りです。下民風情が!」
相手を貶める語彙力だけは素直に凄いと思うよ。うん。
「勝つから良いもん」
「能無しが勝つ気でいたとは、お目出度い」
いや〜ホントそう思うよ。お前らの底抜けの自信が。
「審判!さっさと始めろ」
「はっはいっ!」
クソガキ様は審判をせっつく。
「始めっ!」
「ゆくぞ!!」
『「フラッシュ」』
「ぎゃぁー目が目がぁー」
アリスはフラッシュで取り巻き含め目を潰す。
そこで取り出すのはドルソン特製の護身傘
爺さんチョイスだ。
アリスがステッキを頼もうとしたが爺さんの「アリスにはこっちが」と粘り強い交渉で推し出された傘だ。
さあ地獄の時間の始まりだ…クソガキ共の
後は語るまでも無いだろう。
クソガキ共は徹底的に折られた・・・色々と
そしてギャラリーの隅で爺さんは満面の笑みでガッツポーズしていた・・・爺さんよぉ