01
素人執筆故に拙いですが行けるとこまで頑張ります。
ふわふわと漂う感覚の中で意識が覚醒する。
ふわふわぽわぽわ気持ちいい。
『もし?』
このまま漂っていたい。
『もし!?』
うるさいなぁ
『ちょっと無視なさらず聞いてください!』
はぁ?
声の方へ意識を向ければゴツく、それでいて
ダンディなオッサンが居た。
『私の名はテクニ。技巧を司る神。ドワーフの身にて神の位階に昇った者。』
『貴方様に頼みがあり、お呼びしました。』
お? ラノベ的なヤツ?
ヨォーッッシャァ!何でも御座れ!
『ご想像の通り貴方様にやって頂き・・・あぁっ!』
序盤も序盤。技巧神様の有り難いお誘いの途中で強烈な突風が吹き荒れる。
『とにかく!力を与えますので!!頑張っt』
オレは技巧神様の投げやりな言葉を聞きながら突風に攫われ幾度も光の世界を超え
気がつけば・・・
首を傾げた爺さんの前に居た・・・
―爺さんside
おかしい。2度言う。おかしい!
王命により聖剣の素材とすべく異界より最強の物質を召喚したはずが・・・玉っころ。
もう一度言おう。玉っころ。薄紫の。
普通、最強の物質と言うならば多種多様な属性に思わず傅いてしまう程の神気で溢れているはず。
なのに、この玉っころからは無属性の魔力とほんの僅かな神気のみ。
更に観察すべく目を凝らすと点滅しつつ僅かに動くではないか。
いや。気の所為だ。王の無茶振りで疲れているのだ。
そりゃ未知の物質の召喚にワクワクしたさ!!
それでも・・・
老人は頭を振り部屋を後にする
あっぶねぇ。驚きと、あまりに見つめられるんで動いちまった。
つーか爺さんの瞳を介して自分を見たが
玉っころじゃねーか!おい!技巧神様よ!
こりゃねぇよ!
一通り騒ぎ切ったオレは今出来る事を検証する事に。
異世界モノって言ったら魔法だ!
一時後
何もできねぇorz
嘆くオレの視界の片隅にウサギのぬいぐるみが過る。
玉っころの身ではあるが本能の様なものがいけると叫ぶ。
動け!!!