赤い砂漠と白砂の王子 ～アストライオスの風～

アンダス国へと共に旅するレミアとトファ。
魔女がいるという噂のある砂漠に差し掛かり、その中心地、都市国家カーリエへと辿り着く。荒れ果てた街路から見える、そびえ建つ宮殿。通りの物乞いから、王妃が生血をすする魔女であることを聞き、早く国を離れようと考えていた二人だが、ひょんなことから物乞いと共に城に滞在することに。次第に様子がおかしくなっていくトファを助けるために動くレミアと物乞いだが、捕らわれの魔法使いの助言で様子を見ることに。元国王と３人の王子の運命、王族の内情が絡み真実が明らかになっていく。語ることを恐れた真実を見る者が紆余曲折を経て立ち上がっていく――。