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水曜日
水曜日。
コーヒーチェーンでの会話のせいですっかり色気づいた話をしてくる滝川を無視しつつ、俺は帰宅する。
今日もお湯を沸かし、カップ麺を啜る。
最近は朝までカップ麺で済ませている気がする。
そもそも、母親が家にいないんだからしょうがない。
こんな状態でまともな食事をするなら、それこそ頼みこんで友達の家に――
「――いや」
俺が友達と言えるのは、滝川や村上、あとは百歩譲って瀬戸ぐらいのものだ。
そして俺は、滝川の家にも村上の家にも行ったことはない。
だから、他人様の家に頼るアテなんてないわけだ。
当然の帰結として、俺はカップ麺を食べる。
これは仕方のないことなのだ。
全部、俺のせいなんだから。
そして、俺はラノベを読む。




