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大きな黄色の
声は後ろから追ってきます。
「待ってくれ」
「いやだ、僕食べられちゃうよ」
「食べないよ」
「だって、君はオオカミなんだから」
「俺はオオカミじゃないよ。だから止まってくれ」
二匹の追いかけっこは続きます。
「うそだ。大きい口に鋭い牙があるよ」
「たしかにそうだが、オオカミは何色だ?」
クックは考えました。
「茶色だ」
「じゃあ、俺は何色だ?」
クックは気になって後ろを振り返ります。
「あっ、わかった黄色」
大きな黄色のモフモフした尻尾が揺れていました。
「そうだ、だから俺はオオカミじゃない。キツネのページだ」
「本当に?」
クックはこわごわ聞き返します。
「ああ、ここは根っこ広場だろ?うそをつくと根っこに捕まるだろう」
「ああ、そうか。ごめんね、キツネさん」
「ページでいい。それよりそんなに急いでどこに行くんだ?」
「ドングリ池に願いをかなえに行くんだよ」
クックは得意げに自慢しました。




