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逆さ虹の森とはじめてのゆきの花  作者: くすだゆの
3/11

よわむし毛虫



 大きなクマはクックに気がついて、こちらを向きます。


 「どこに行こうっていうんだい?」


 「ドングリ池だよ。僕、願いごとがあるんだ。いっしょに行こうよ」


 クマは大きな体をぶんぶんふって嫌がりました。


 「いやだよ。あそこに行くには、根っこ広場やオンボロ橋をこえていんだ。そんなのこわい」


 そして、クマはぶんぶんそのまま後ろにさがっていきます。


 クックはとてもがっかりしました。


 今度は、アライグマがやって来ました。


 「ねぇ、僕といっしょにドングリ池に行ってよ」


 アライグマは機嫌が悪そうでした。


 「なんで俺様が行かないといけないんだ。ふん、勝手にいきやがれ」


 クックはとてもがっかりしました。


 今度こそと思い、クックは待ちました。


 ヘビがやって来ました。


 「僕とドングリ池に行こうよ」


 「私はお腹がすいているの。ドングリ池まで行ったら日が暮れてたおれてしまうわ。それにあそこには最近、こわいオオカミが出るって話よ。やめておきなさい」


 クックはとても悲しくなりました。


 「きらい、きらい。みんな、よわむし毛虫だ!」


 クックは叫んで、森の広間から飛び出しました。


 クックはひとりでドングリの池をめざします。





 

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