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幻想は少女を愛するようです  作者: 白いU字路
1章 幻想による狂詩曲
1/3

Fin,ou origine,ou ………(←フランス語習いたてで使ったけど、マジ厨二に見える

しとしとしとしと


さらさらさらさら


霧雨が、冷たく街を覆う。コンクリートとガラスで出来た森林の全てを。


その路地裏で、少年は踞る。その細い両腕に、そのか弱い胸の上に、一人の女性を抱いて。いや、女性だったものを抱いて。


しとしとしとしと


さらさらさらさら


両側を挟む薄汚れたビルに、細く一直線に切り込まれた暗い天球から、霧雨は少年に降りかかる。


霧雨を浴びて、少年の顔は只湿って行く。その瞳から、眉と睫毛を通り、ただ、水は流れ落ちる。


弱いビル風が、ふっ、と通り抜ける。彼の濡れそぼった白髪が、さらりと落ちた。彼の抱く女性に、ふたり、と水滴が落ちる。


彼女は眠っている。一切の表情も浮かべず。


にもかかわらず、凛とした聡明に絞られた顔つきと、柔らかな唇が美しく、そしてそれらは最早虚ろだった。


しとしとしとしと


さらさらさらさら


しとしとしとしと


さらさらさらさら


少年が顔をあげた。


脱け殻を背負い、歩いていった。


びしゃびしゃびしゃびしゃ


音を発てて。


ばじゃばじゃばじゃばじゃ


その白髪を、crimsonに染めながら。


私、八雲紫、17歳!!ちょっと境界が操れるだけの、ごく普通の女子高生!!

いきなり私の目の前に現れた狐とネコとアヒルの力を借りて魔法少女に変身した私。

初めての戦いだけど、この町の平和を守るため、賽銭魔人ハクレーム!あなたはこの私、幻魔少女プリティマジカルがOSI☆OKIしてあげる!!!


次回、「打倒!!強欲詐欺巫女!!~え、ちょっと、ひろし!?わ、わかったわ、一体いくら必要なの?~」にレディー・ゴー!!!!

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