9/194
**◆ ふたりの幸せな時間 ― ライブの日**
末。
二人がずっと楽しみにしていた、お気に入りの歌手のライブ。
「やっと来れたね!」
千沙は半ば駆け寄るように車椅子を押す。
その顔は満開の笑顔だった。
「うん。来れてよかったよ」
ライブ会場は眩しくて、人の熱気で満ちていた。
スタッフが車椅子の優先エリアに案内してくれるのも、
すべて千沙が事前に手配してくれたからだ。
歌が始まり、光と音が身体に響く。
千沙はリズムに合わせて身体を揺らし、
ときどき後ろを振り返って笑う。
本当に……綺麗だった。
その笑顔を見ているだけで、悠斗は胸が痛くなるほど嬉しかった。
「来年も……一緒に来ようね?」
千沙がごく自然に言う。
それは二人にとって当たり前の未来予想図だった。
悠斗はほんの一瞬、息を止めた。
(来年は……俺、もう――)
けど、すぐに笑った。
「……ああ。来よう」
嘘でもいい。
彼女の笑顔を壊したくなかった。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
感想とか頂ければ励みになります。




