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◆1.森を抜ける帰路 ― 無限インベントリに収まる“重さ”
影喰い熊の討伐を終え、
森の外周に近づく頃には
空の端がゆっくりと黄金色に染まり始めていた。
千紗は深呼吸しながら胸を押さえる。
「……やっと、外に出られたね……」
肉や毛皮は本来、荷車に載せれば溢れる量。
だが悠斗の無限インベントリに入っているのは、
その“ほとんど全部”だった。
毛皮も、肉も、牙も、影胆さえも、
悠斗が短い声で言うだけで静かに収納される。
「“収納”」
空気がわずかに揺れ、
血の匂いも、重みも、消える。
リーネは何度見ても感嘆していた。
「……はぁ〜、ほんと反則みたいだよね。
荷車もほとんど空だし……森の帰り道、こんなに軽いの初めて」
千紗は横を歩く悠斗を見上げた。
「ゆうとのインベントリがあると……安心できるね。
素材も食材も、傷まずに保管できるし……」
悠斗は穏やかな声で返す。
「千紗が料理上手だから、ちゃんと活かせるよ」
千紗の頬が少し赤くなる。
森を抜ける風は、夕方の涼しさを帯びていて、
三人の疲れをそっと撫でていった。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
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