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◆1.森深部へ ― 湿った闇と息づく危険
朝の霧がまだ地面に漂っていた。
三人は森の奥へと足を踏み入れていく。
苔が厚く、足を踏むたびに柔らかい腐葉土が沈む。
湿気は重く、じっとりと肌にまとわりついた。
千紗が小声で言う。
「……空気が違う。奥の方から、なにか……くる」
女神からの“気配感知”。
髪がそっと揺れたのは風ではない。
千紗自身の緊張で、肩がわずかに強張っている。
悠斗が鞘のホックを外し、剣に触れる。
今では地形の悪い場所は、千紗とリーネが補助しながら進むのが当たり前になっていた。
リーネが木の上を見上げて言った。
「鳥が、一羽も鳴いてない……。この辺、やっぱり“出る”よ」
森の奥、暗がりの先から
低い、地鳴りのような呼吸が聞こえた。
千紗の喉がひくりと鳴る。
「……来る。大きい……っ」
音もなく、気配だけが膨れ上がる。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
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