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余命宣告されたけど幼馴染と……  作者: コロンダ達磨
**◆ 第四章 ― 風の街の、二人の暮らし**
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**●16、 同室の夜 ― “恋人未満”の甘さ**

 宿屋〈風見亭〉に戻り、部屋の扉を閉めると、

 また二人きりの静かな空間に包まれた。


 千紗はワンピースの上着を脱ぎ、

 軽い部屋着に着替えるために背中を向けた。


「背向けててね」

「わかった」


 着替えの布の擦れる音が、昨日よりも近く感じる。

 心臓がゆっくり、でも確実に早くなる。


「もういいよ」


 振り返ると、ゆるく髪を下ろした千紗がそこに立っていた。

 薄い部屋着の袖が少し長く、その姿はどこか守りたくなる。


「……今日も、似合ってる」

「っ……悠斗、今日なんか……優しいよね……?」


「だって……千紗、かわいいから」


(言った……!)


 千紗の顔は一瞬で真っ赤になる。


「……そんな簡単に言わないで……」

「簡単じゃないよ。思ったこと言ってるだけで」


 それ以上続けられなくて、

 千紗はベッドにちょこんと腰掛けた。


 そこへ悠斗も隣に座る。

 ほんの少しの沈黙――しかし昨日よりずっと甘い。


 ふいに千紗が、ゆっくりもたれかかってきた。


「ち、千紗……?」

「……今日は、ちょっとだけ……甘えてもいい?」


 その声は震えていた。

 怖いのではなく、勇気を振り絞るような震え。


 悠斗は迷わず、そっと支えてやる。


「もちろん」


 千紗は悠斗の肩に頭を預け、呼吸を整える。

 髪が肩に触れ、静かに香る。


 ふたりの距離は、呼吸一つで触れ合うほどに近い。


「ねぇ悠斗……」

「ん……?」


「今日の戦いでね……本当に……怖くなかったの。

 悠斗が前にいるだけで……全部、大丈夫って思えた」


 その告白に、悠斗の胸が強く鳴る。


「千紗……俺も。

 千紗の結界があると思うと……どんな敵でも行ける気がした」


 言葉が止まる。

 心臓が互いに触れそうなほど近い。


 千紗はそっと目を閉じる。


「もう少し……このままいてもいい?」

「……うん。ずっといていいよ」


 その言葉が、

 彼女の頬をとろけるように緩ませた。


 やがて、二人は横になり、

 毛布の中で手をそっと繋いだ。


 昨日よりも深く、長く、確かに。


「おやすみ、悠斗……」

「おやすみ、千紗」


 二人の夜は、

 静かで、甘く、そっと距離を縮めながら更けていった。


この作品はAI70%、作者30%で書きました。

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