38/194
**●9、 同じ部屋の“寝起き” ― ゆっくり近づく距離**
薄明るい朝の光が、窓越しに差し込んでくる。
鳥の鳴き声より先に、千紗はまぶたを揺らした。
ふわり、と甘い匂い。
横を向くと、寝台のすぐ近くに悠斗の寝顔があった。
(……近い。え、近い近い……)
顔の距離は、昨夜より確実に縮まっている。
お互い無意識のうちに、寝ている間に寄ってしまったのだろう。
千紗はゆっくり息を吸い、小さく囁く。
「……おはよう、悠斗」
その声に反応するように、悠斗が薄く目を開けた。
寝起きのぼんやりした顔が、妙に無防備で優しい。
「千紗……近くないか……?」
「えっ……その……ち、近いよね……」
二人とも顔が一気に赤くなる。
毛布を直そうとする千紗の手が、悠斗の指に触れた瞬間――
ふたりとも、動きを止めた。
「……ごめ、起こしちゃった」
「いいよ。千紗の声なら……」
最後の言葉は小さくて、千紗の心臓が跳ねる。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
感想とか頂ければ励みになります。




