**◆9、 二人の初めての戦闘**
森の入口は、朝の陽光が木々の間からこぼれ、
涼やかな風が草を揺らしている。
その中で――ぴょこ、ぷるん、と音がした。
「……あ、いた」
そこには、
青いゼリーのような体をした小さな生き物が、
ぽよんぽよんと跳ねていた。
黒いボタンのような目。
どこか愛嬌のある動き。
千紗が目を丸くする。
「……かわいい……!」
「いや、千紗。油断は……」
するとスラピィは、
千紗の足元にころころと寄ってきて――
**“ぷるん”と足に頭突きをした。**
「きゃっ……!?」
「千紗、大丈夫か!」
「……なんか、挨拶された……?」
スラピィは嬉しそうに体を震わせている。
悠斗は剣を構えながら、
その動きを慎重に観察していた。
「攻撃してくるってより……構ってほしいのか?」
「たしかに、そんな感じかも……!」
しかし、次の瞬間。
周囲の茂みから、
**五匹ほどのスラピィが一斉に跳び出してきた。**
「ちょ、ちょっと増えてる……!?」
「千紗、一旦下がれ!」
悠斗の声が鋭く響く。
彼は素早く走り、
剣の背でスラピィを軽く弾くように叩いた。
**“ぽよん!”**
涙目になって飛んでいくスラピィ。
「……かわいそうに見える……」
「いや、こいつら避けないから仕方ないんだよ!」
その間に千紗は杖を構え、
そっと魔力を流した。
「【結界】……!」
淡い光が弧を描き、
スラピィたちの前にふんわりと壁が現れる。
スラピィたちは壁にぶつかり、
跳ね返ってぽよんと転がった。
しかし――千紗の結界は驚くほど優しい力で、
誰も傷つけない。
悠斗は思わず振り返った。
「千紗……今の。すごい綺麗だった」
「え……? そ、そうかな……?」
結界に照らされた千紗の髪が光り、
まるで本当に神官のように幻想的だった。
結局スラピィたちは、
追い払うというより“道の脇に誘導”されただけだった。
スラピィの一匹が千紗の足にすり寄る。
「……ねぇ悠斗、この子……連れて帰れないかな?」
「ダメに決まってるだろ!」
「だよね……」
しかしスラピィは名残惜しそうに、
何度も振り返りながら森へ帰っていった。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
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