## ■4.星空と風の下で ― “すれ違い寸前の会話”
宿に着く前、
二人はふと、街外れの広場へ足を止めた。
空が高く、星が驚くほど近かった。
風がやわらかく頬を撫で、
静寂の中に、遠くの鐘の音だけが響く。
千紗は星空を見上げながら、
ふと胸が締め付けられるような感覚に襲われる。
(……死んじゃったと思った。
もう悠斗に触れられないって、
二度と笑い合えないって……)
涙がにじむ。
悠斗はその横顔にすぐ気付いた。
「千紗……?」
「ご、ごめん……ちょっとだけ、思い出して……
事故の時……怖かった……本当に……!」
千紗の声は震えていた。
悠斗は胸の奥がぎゅっと痛む。
(……千紗。
俺を失うのが……そんなに怖かったのか)
だが彼の口から出かけた言葉は――
“弱さ”を隠すいつもの癖のせいで、
ほんの少しだけすれ違いそうになる。
「……千紗は優しいな。
でももう大丈夫だよ。ここにいるだろ、俺」
千紗は目を伏せ、寂しげに笑った。
「……そうじゃないの。
優しいとかじゃなくて……
わたし……」
言いたい言葉が喉でつかえる。
(好きだから、怖かったのに……
どうして言えないの……?)
風が二人の間を通り抜け、
ランタンの炎を揺らす。
その揺れが気持ちを決壊させたように、
千紗は小さな声で続けた。
「……もう、悠斗を失いたくないの。
生きててほしい……ずっと……」
悠斗はその言葉に、
心が震えるのを感じた。
“余命一年”――
あの宣告が胸の奥で鈍く疼く。
(千紗に……本当のことは言えない
こんな優しい子に……俺の“終わり”を背負わせていいはずがない)
だがここは日本じゃない。
もう死なない。
もう、終わらなくていい。
だからようやく、
声にできた。
「……生きるよ。
千紗がそう言ってくれるなら……
俺、絶対に生きるよ」
千紗は驚いたように目を見開き、
そして泣きながら微笑んだ。
「……絶対だからね」
星空の下、二人の影がゆっくり重なり合った。
この作品はAI70%、作者30%で書きました。
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