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第八十九話 リーネの距離感
リーネは、
いつも少し後ろを歩く。
理由は、
自分でも分からない。
二人の間に、
入れないわけじゃない。
でも――
入らない。
千紗は、
誰にでも優しい。
悠斗は、
誰にでも静かだ。
けれど――
二人が向き合う時だけ、
空気が変わる。
言葉が減る。
視線が増える。
(……恋人……
未満……
でも……
それ以上……)
街の視線が、
二人に向くたび。
リーネは、
自然と周囲を見る。
敵意。
好奇。
期待。
(……この二人……
放っておいたら……
壊れる……)
だから――
自分は、
ここにいる。
戦うためじゃない。
割り込むためでもない。
「……帰ろ……」
千紗が、
小さく言った時。
リーネは、
一番最初に
頷いた。
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この作品はAI40%、筆者60%で書きました。
原案100%筆者。
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