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第八十八話 嫉妬する冒険者の夜
酒場の隅。
中堅冒険者の男は、
杯を強く置いた。
「……治癒師だと……?」
仲間が、
肩をすくめる。
「……女だ……
しかも……
若い……」
男は、
笑おうとして、
失敗した。
自分は、
何年もこの街にいる。
依頼をこなし、
怪我をして、
酒を飲んで――
それだけだ。
そこへ、
突然現れた少女。
無限の魔力。
女神の加護。
剣士の男が、
隣にいる。
「……守られてる……
だけじゃ……
ねえな……」
思い出すのは、
ギルドでの視線。
剣士の目。
感情がない。
(……ああいうのが……
一番……
危ない……)
男は、
杯を飲み干した。
羨望と、
恐れと、
どうしようもない劣等感。
それらを、
「嫉妬」と呼ぶのは、
簡単すぎた。
この作品はAI40%、筆者60%で書きました。
原案100%筆者。
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