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第七十九話 ◆ 名が立つ
帰還後。
ギルドの奥で、
小さな話し合いがあった。
派手な表彰はない。
ただ、記録に残る。
「……剣士、ユウト……
前衛評価、良好」
淡々と告げられる。
だが、
それは**認められた証**だった。
千紗の名も、
小さく添えられる。
「……治癒・結界、安定……
魔力枯渇なし……?」
受付が、首を傾げる。
千紗は、答えなかった。
ただ、微笑む。
宿に戻ると、
三人とも言葉が少なかった。
疲れている。
でも、嫌な疲れじゃない。
悠斗は、剣を拭きながら言った。
「……今日は……
守られた……」
千紗は、首を横に振る。
「……支え合った……」
その言葉が、
胸に残る。
リーネは、寝台に腰を下ろし、
小さく笑った。
「……もう……
戻れないね……
普通には……」
誰も否定しなかった。
灯りを落とす前、
悠斗は窓を開けた。
夜風が、
街の匂いを運んでくる。
遠くで、
誰かが笑っている。
この街で、
自分は剣を振っている。
千紗は、
生きている。
それで――
今は、いい。
この作品はAI40%、筆者60%で書きました。
原案100%筆者。
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