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Catasterismi Code "Leo" - Imaged Imagine -  作者: へいく/ぽわわ
2nd phase : EX-seed ; Gladiator
6/7

眠れる蠍と喪失

こんにちゃ。予約投稿しかしない男です。

日没しているからこんばんはという説もありますがそれはどうでもよいのです。

設定公開みたいな話が続くので正直おもんない。

戦闘シーンは何処へ。

震源地(Epicenter)に入った私を待っていたのは、見た目は変わっていないのに機能を停止しているスコーピオンたちだった。どこにも外傷はないし、コアが全損した時のように霧になって消えるわけでもない。

もちろん、急に動き出す可能性も0ではないけど、スコーピオンはそういう「奇襲」をする特性はない。


何かが起きているんだろう。

そもそも私以外の誰かがいるはずがないし、スコーピオンの中枢AIに何かがあったと考えるべきかも。それなら探索するにはうってつけだ。

ひとまず再起動を警戒しながら進むことにした。


―――――――――


「私」は、誰だろう。

「私」は、何だろう。

というよりも、どうしてまだ生きているのだろう。


アルミスは、そんなことを考える。

目を覚ましたら、スコーピオンに囲まれていて、死を覚悟して目を閉じて、何も起こらないのを疑問に思って目を開けたら蠍たちは機能が止まっていた。明らかにおかしい。


私しかいなかったから、きっと私がやったのだろう。

私以外には、誰もいなかったのだし。


最奥部に着いたアルミスを待ち構えていたのは、特殊な情報樹。最もそれを見たことがない彼女にとっては、こんなものもあるのか、という認識しかできなかったが。


少なくともそれは、彼女にとって「良い物」ではなかった。

その情報樹(データバウム)にだけは、触れてはいけなかった。

彼女は選ばれてしまった。

いいや、もしかすると遥か昔から、いいや――遥か遠くの、どこかの宇宙から決まっていたのかもしれない。


【Be Imaged Imagine : chosen one ; Arumis the Master】


彼女の視界には文字列が踊り、彼女は変貌する。

失われていた物がナノマシンで強制的に埋められ、彼女自身のオリジナリティすらも引き剥がす。


ただの、どこにでもいる少女へと。この無個性こそが自身を表すパーソナリティなのだ、と。

失われた腕、目、そして色が強制的に補完される。

そうして彼女は、「喪失」という個性を失った。

ただの「望まれた幻想」として、彼女は定義され、始まりを迎えた。


―――――――――


情報樹というものがある。基本的に震源地の最奥にある「世界」のデータを内部に保管しているもので、パンドラから得られる情報に比べるとよりスケールが大きいものが多い。


というのも、パンドラの持つデータは個々人の生活データだったり、記憶だったりと、「個人」のものが多い。しかし情報樹は世界そのものだったり、国の歴史だったりと、視点が「社会」あるいは「世界」といったものが主流。


この基本は忘れないほうがいいかもしれない。


あぁ、それともう一つ。

忘れちゃいけないのは「コード」という概念か。情報樹に埋め込まれたデータにはコードというものが付与されている。元来このアニムスフィアというシステムが始まる前には「H.O.M.Eコード」というものが採用されていた。


これは、パンドラの特殊個体である「Hades」、「Origin」、「Master」そして「Evolve」の状態によって定義されていたものだったが、現状のコードにおいては「Hades」のコードが「Master」と同一化されたため、また別の定義で書かれたコード、カタステリスモイコードが使われている。


カタステリスモイとは、直訳すると星々の配置という意味になる。最も「宇宙」を観測するために使われている以上「宇宙の配置」とでも言うべきだろうかもしれない。


まとめると、パンドラと震源地にはデータがあり、それぞれ個人のデータと世界のデータに分かれ、それらのデータには

カタステリスモイコードと呼ばれる定義コードが付与されている、ということになる。


そして今、アルミスはカタステリスモイコードの一部である「Master」にされたというわけだ。されたというべきか、そうなる運命だったというべきか、それとも――この宇宙では「そういう存在」だった――と言うべきかもしれないけれど。


―――――――――


何かが起きたと知らず、アカネは深く深くへ潜っていく。

やはり何も起こらない。スコーピオンは起きないし、今まで自分が探索していたデータと変わったところはまるでない。

何も起きないまま、最奥部へと彼女はたどり着いた。


「こんなに何も起きないなんて、変なの」


私は情報樹に向かう扉を開こうとして、ふと気がつく。

床の汚れが一部なくなっている。まるで、誰かが最近扉を開けたかのような。つまり、今の今までの現象を起こしてきた何かがこの中にいる可能性が高い。 


心拍数が上がる。

ようやく誰かに会えたという安堵と。

得体のしれないモノに対する恐怖と。

それがごちゃまぜになって、私を揺さぶる。


――本当に開けていいのか。


いいや、いい。

いいんだよ。

どうせ私は死ねないのだから。


扉を、開く。

軽い感触とともに扉が動く。


「はじめまして。木咲アカネ。私はアルミス・セニピリーフ」


そこにいたのはどこか、存在感の薄い少女だった。

ただ一点、私と同じ顔をしているということを除いて。

H.O.M.Eコードは結局表に出さずに筆折ったしそもそも出すにしてもだいぶ後の方……と思っていたやつなので前のやつでは影すらなかったというのは嘘でCall the Codeの「2122」の部分。

3進数みたいな見た目をしていますが、世界を定義するものがない世界は存在しないため、「1と2」で表される2進数みたいなやつだったり。つまり「1111」から「2222」しかない。すっくな。


ただし、1が「正常」なのに対して2は「異常」なので、2の方はかなーりゆるい定義になります。それでいいのかといえばそれでいいという答えになるんですけど、それがどうしてなのかは今後わかると思います。


筆を折らなければのお話。

そいじゃ。ブクマとかしてくれると喜びます。更新は1週間に1回程度ですが、お仕事次第で余裕で止まります。今のうちに進めとかないと……。

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