過去、今、今
チュートリアルは終わりです。
早いとこ戦闘シーン描きたいんですけど、残念ながらまだまだ解説パート的なやつが続いてしまいます。さみしい。
かつて、ギアという技術があった。それの前身となるパンドラというものもあった。そのどちらも、ナノマシンを用いて「擬似的不死」を実現するためのものだった。しかし、先行技術であるパンドラは「不死の種」を生み出すためのもので、ギアはそこから人類の不死を目指したものという違いがある。
細かい違いは置いておくとして、かつてその2種の間で戦争があった。正確には虐殺といったほうがほとんど正しいだろうが。そもそもの問題として、パンドラは「戦闘行為」をすること前提で生み出されたものであり、兵器としての色が強いが、ギアは「医療」としての側面が強く、戦闘能力はそこまでなかった。
パンドラの管理機体の1つである「Evolve」が、より強い能力を生み出す為に自身の性能をもつギアをある少年に与えさえしなければ、パンドラは滅ぼされることはなかっただろう。
Evolveというパンドラは、その名の通りパンドラの進化を司るものだった。あらゆる環境に適応するため、性能を変化させる必要があり、戦闘情報や環境情報などからパンドラという種の向かう方向を決める機体が求められた。その結果生み出されたのがEvolve。
しかしそれ単体では全てのパンドラが同じ方向に成長する可能性がある。それをある程度分散させ、多様な環境に適応させるために生まれたMaster。
この2機はペアとなる存在であり、Evolveがギアとして成立したことで、Masterも同じくギアとなった。この2機が生まれ、ギアにも本格的な戦闘能力が付与され、次第にパンドラと戦えるようになった。
それでも、遅すぎた。
結局最後はその2機の力を持つ少年と少女だけが生き残った。中枢AIのOriginの機能を停止させ、パンドラを殲滅した彼らは、Originの中にあるかつての人類のデータと、あるプログラムを用いて、「Code : Requiem」を発動した。
これは、全人類をギアとして蘇生するものであったが、ギアの生産ラインはデータ諸共Originによって破壊されており、また1からのスタートになったせいで、この際生み出されたギアには大きな性能差が生まれてしまった。
その結果、平穏と不死を手に入れたはずの人類はまた、互いに争うようになり、戦闘能力をほとんど持たない最新世代の人類は、古い世代のような力を求めた。
そしてもちろんそれは、Evolveによって叶えられた。
それはそうだろう。だって彼は、彼だけは、まだ。パンドラなのだから。ギアを使って強いものを生み出す機械。彼が新しい力を求める彼らの声を聞かないはずがない。
そして生み出されたものは、最新世代の計算能力を活かしたシステムであるアニムスフィアだった。どれだけ弱くても、1つ勝ち筋があればそれに辿り着ける。たった1つでよかった、それ以外の答えを捨てることになっても、彼らには勝利が、力が必要だったのだから。
それでも。彼らが望んだ勝利や力は、未だに目覚めない最古世代のギアのような純粋な力、だっただろうけれど。
――――――
さて、ここから少しだけ種明かしみたいなことをしようか。
ここ数回は、主体となる人間の名前がないまま物語が進行していた。はじめは「アルミス」という傷だらけの少女と、「アカネ」という普通の少女が出てきた。その後「少女」が目を覚まし、そして殺され、また「少女」が目を覚ました。
では、どっちがどっちなのか。
答えは、両方である。
「は?」と思うかもしれない。だけど、これが答えなのだ。観測者がただの人間である都合、一度に認識できる世界は一つであり、2つのものを同時に観測することはできない。逆に言えば、2つのことが並べて書いてあるといってもそこに時系列の変化はなく、同時刻の出来事かもしれない。
並行世界の自分、あるいは他人。そういう関係にすぎない。
そうなる未来がある、あるいは過去があった。そういう関係なのだ。アルミスがあの姿になる「何か」がアカネに起きる可能性もある。その結果スコーピオンに殺されたり、殺されなかったりする。
アカネ視点で言えば、殺されない世界線を望むだろう。
アルミス視点で言ってもそう。
だからモノは使いようというわけ。
このシステムはそれを可能にできるのだから。
――――――
一人の少年が、目を覚ました。
知ってる人は知ってるかもしれないお話。割と黒歴史なのでこっちで書くことがあっても結構変更多いやつですね。
途中で筆折ったやつの結果どうなっているか、というストーリーですのでね。
ちょびっと設定変えてはいるんですけどそれはそれ。
あの話、タイトル回収全然してなかったので、少し満足してます。おい。
ギア、パンドラ。あと星座。設定は割と変わってますけど、まぁほぼ同じ。あの平凡な主人公が最終的に本当のバケモノになってしまうの、ちょびっと悲しさはあるけど仕方ないです。もしかするとまた書くかもしれません。ただかつては戦闘シーン9割みたいなやつだったので、ストーリー濃いめの過去編としてやろうかな。この話にそもそも「過去」だの「未来」だの関係ないかもしれないですけど。それはそれとして存在しているので……。
作者本人が書いててめんどくせーなとなる設定にしてしまだたのが運の尽き。はやく年末年始休暇ならんかな。
そいでわ。




