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Catasterismi Code "Leo" - Imaged Imagine -  作者: へいく/ぽわわ
1st phase : tutorial ; UNIM : S ; PHERE
3/7

ある少女と蠍、それと

こにちは。へいくです。はじめてのちゃんとした戦闘シーンですね。尺の都合もあるんで本格的なやつではないんですけどね。

巨大な蠍。正直ゲームだろうが何だろうが、そんなものに出会った人間の感想はまずこれだろう。


――怖い。


というか蠍じゃなくても、デカすぎるものは怖いと思う。うん。でも、私が抱いたのは、死にたくないという本能だった。死にたくないじゃん、寝起き数分でさ。


そーゆーわけで。

私は戦うことにした。使い方の分からない武器を手に。


【Gear : Leo ; Full Activate】

【Call Number : 8-9-0209】

【Catasterismi Code : 2212】


何やら文字列が視界を走り、どくんと心臓が鳴る。

そして、視界がスローモーションになる。急に流れる時間がゆったりになり、蠍が尻尾を鞭のように振るってくる。

このスローモーションの世界でさえも、反応できるギリギリの速度。


速すぎる。


首を狙う尻尾を前に飛び込んでかわして、伸びている尻尾に向かって直剣を振るう。

思ったよりも手応えがないまま尻尾を切断した。


でも、目の前の蠍はどっからどう見ても無傷だ。

再生能力というやつだろう。厄介すぎる。

また攻撃が来る。

先程鞭のように使った尻尾の先端を私に向けて発射してくる。


「蠍ってそういう生き物じゃないでしょ」


そう言いながらも右にサイドステップして躱すと、そこを狙って今度は鋏の方が飛んできた。壁にジャンプして躱す。これで終わりかと思ったら、ただの砲弾代わりというわけではなかった。


それらは全部アンカーになっていたのだ。

一気に巻き取って私に急接近してくる。こんなもの、かわせるはずがない。何か、強烈な衝撃を与えられるものがあれば別だけど。


一瞬脳裏に浮かんだのは、パイルバンカー。ゲームとかに出てくるアレだ。あれくらいの衝撃力を持つものなら吹き飛ばせるかもしれない。そんなイメージが具現化される。

空いた左腕に向かって右腕から金属粉が放出され、形成される。


丁度私にぶつかる寸前に、トリガーを引く。

発射の反動か、それとも防ぎきれなかったのかはわからないけど、身体が回転して視界が回る。身体と一緒に回転する直剣が蠍に食い込んで、動きが止まる。


どうやら途中で動きを止めることに成功したらしい。ゲームで言えばダウン状態のようになっており、今は動きを止めている。いや、多分違う。


「なんだ、案外やるのね。じゃあいいや」


直感が正しいことを裏付けるように、後ろ声がした。声の方向には、黒い髪の(たぶん)少女がいた。被装甲面積は私よりも少なく、武装はない。というか、さっきまではどこにいたんだろう。それはそうとして。


「倒したってことでいいの? これ」

「そうだよ。いきなりコアを破壊するなんてね」

「コア?」

「そう。私たちもこいつらも、みーんなみんな、ナノマシンを生み出すコアを破壊されたらおしまいってわけ。もちろん場所は機体によって違うんだけどさ」


つまり、私の反撃が「たまたま」コアを破壊したらしい。そんなこと、あるんだろうか。


「ま、運が良かったね、あんた。それじゃあ、せいぜい生きなよ」


そういうと少女は消えてしまった。文字通り、消えてしまったのだ。強化された動体視力でさえ見えないほどの速度で移動したわけではないだろう。透明化とかそういうやつだ。


確かに考えてみれば私がまだ体の年齢と同じ年齢だった頃ですら光学迷彩とかも実用化されていたはずだし。


「しっかし、もう少し情報欲しかったな、名前とかさ」


まぁ何となくまたどっかで会う気はするし、その時に聞こう。

私は武装をしまって、下の階へと向かうことにした。階段にはここが9階と書かれていた。


――――――


さっきの子。いったい「誰」なんだろう。誰にも言われずともパリィを成立させた上、さらにそのままコアを初見で破壊するだなんて、運が良いというだけでは説明しきれないものを感じる。


なんというか、そう。ループ物の主人公みたいな感じ。初見なはずなのに最良の選択をしているみたいな。まぁ、たまたまということもあるだろう。


それはそれでいい。私、管理者(マスター)としてもギアに選ばれてしまった人たちが死んでほしいとは思わないし。本当に「管理者」に選ばれてなければもっと気楽に死ねたのにな、なんて思ってしまう。


もう、この世界にはあなたと私しかいないんだから、さ。

死なないで。何かの間違いであなたが来たとしても、その間違いが私を救ってくれるのかもしれない。あなたが死ぬまでは、私の希望なんだから。


アカネ、どうか花を咲かせないで。

私はあなたを信じていたい。


また私は姿をクロークスーツで消して、観測を開始する。

茜の花言葉は色々あるんですが、ここでは「不信」を使っています。

それはそれとして。

銃パリィが大好きすぎて、やらせたいよねーっていうのが今作の設定の中に盛り込まれています。パイルバンカーは銃ではなくね? というのはそう。ここら辺の戦闘システムに関しては全く本筋に関係ない裏設定ですね。

ゲームとしてつくりてぇなぁという思いがあるのでそこら辺も交えて作っていたり。


ソウルライク系のゲームって大体パリィってあるじゃないですか。でも、めっちゃ重い攻撃に対して軽いパリィとかイメージができないという思いがあるので、パリィと、攻撃に強さを設定してます。で、今回のパイルバンカーはパリィ強度「高」、突進攻撃は耐性が「中」なので、ちゃんとパリィが取れるよーってお話。


パリィ耐性が高ければ高い攻撃なほど、機能停止時間が伸びます。取られやすいやつはほとんど機能停止しないので大技は不可能、っていうのもどっかで出てくるかも知らん。戦闘シーンの細かい描写に関しては結果だけ決めてるので気分で変わるのでまだなんとも。


回転しちゃってるのは単純に反動がきつすぎるからという理由が。ただし、その反動を敢えて制御しないことで攻撃に転じるというものも(ゲームでやれるかは別として)小説の方では入れてるので、そういう攻防一体パリィみたいになっています。致命の一撃的なやつはありません。コアの位置を知ってさえいればそこをぶち抜くだけ。ただ、今回みたいに運が良くないとどうするのかといえば……それはまた次回以降の戦闘回にてお知らせします。


今回コアが露出したのは、たまたまコア周辺の装甲に攻撃が当たっただけで、本来パリィにコアを露出させる、みたいな効果はありません。今回は本当に「運が良かった」。そんな感じ。この辺は戦闘シーンである程度分かってはくると思います。


ほいでは、長々ありがとうございました。

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